【スタンド考察】ティッツァーノのトーキング・ヘッドを解説!

トーキング・ヘッド/Talking Head

破壊力:E
スピード:E
射程距離:B
持続力:A
精密動作性:A
成長性:E

ティッツァーノのトーキング・ヘッド
ジョジョの奇妙な冒険ABC 7弾 【コモン】 《イベント》 J-686 トーキング・ヘッド


トーキング・ヘッド

トーキング・ヘッドのスタンドパラメータ

トーキング・ヘッド

本体名:ティッツァーノ
ティッツァーノ

舌に取りつく嘘吐きスタンド

破壊力:E
スピード:E
射程距離:B
持続力:A
精密動作性:A
成長性:E

ギャング組織パッショーネのボス親衛隊のスタンド
ポルポの「矢」で目覚めたと思われる。
元ネタはアメリカのロック・バンド、トーキング・ヘッズ(Talking Heads)から。

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能力は「標的の舌に取り付き、意思と逆の言動、ひいては自身に不都合な言動を取らせる」。

イカと小人が融合したキャラクターのような、数センチサイズの遠隔操作型、身体拡張型スタンド。
トーキング・ヘッドは自力で移動したり、攻撃することも出来ない非力なスタンドである。
普段はスクアーロのクラッシュと組んで、標的の舌に取り付く補助をしてもらっているようだ。
標的の舌の裏側に貼りつくと、そこからスタンド体を身体拡張型スタンドのように融合させ始める。

ナランチャの舌に貼り付くトーキング・ヘッド

手始めに舌と融合することでその動作を瞬間的に奪い取り、真逆のこと発言させる。
これはトーキング・ヘッドの基本的な動作であり、ティッツァーノが特に操作しなくとも自動的に行われる。
力の弱いトーキング・ヘッドは場を混乱させることが本領であろう。
例えば自分の発言がおかしいと気付き、スタンドの影響を仲間に知らせようにも、デカくてノロマなやつが水辺にいる、などと真逆だったり仲間を窮地に追いやるような発言をしてしまう。
貼り付かれた標的は舌に異常を感じることはないが、発言のみがおかしくなる。
これは、トーキング・ヘッドが舌と融合し、発言時に瞬間的に舌を拡張して操っているためである。
このため、標的は何かが舌の裏側に取り付いているとは気づかない。

むちゃくちゃ伸びる舌

また、トーキング・ヘッドは舌に取り付いている時から、舌を通じて標的の脳にまで微弱なエネルギーを送り、身体の操作を奪い始める。
標的がトーキング・ヘッドに気付きにくいのは、この影響もあるのかもしれない。
影響を増し始めると、トーキング・ヘッドは舌を身体拡張で操り、ナイフを舌で掴みとったり、指差す動作、書くという動作をも数秒のみ支配下に置き始める。

俺の下はスタンドだッ

トーキング・ヘッド自体は実は非常に弱い。
DIOは知らなかったかもしれないが、サバイバーと争えるくらいにはパワーは弱いと言える。
標的に自在に言わせたいことを発言させたり、行動を支配下に置くようなエネルギーを持たないほどだ。
しかし、そのままではいずれ発言がスタンド攻撃によるものとバレてしまうため、微弱なスタンドエネルギーで脳機能を一瞬だけ奪い取るのである。






言葉も行動も侵食する

能力の本質は「標的の肉体を強化し、思考の隙を突いて偽る」。

微弱なスタンドエネルギーで電気信号を送る、舌のみを融合することで数秒操作する、という程度の能力しかないトーキング・ヘッド。

その本質は偽る、ということである。

トーキング・ヘッドで反対のことをしゃべらされるナランチャ

サバイバーが闘争本能を強めるスイッチを押すことだけしかできないように、トーキング・ヘッドは「表面的に自分を偽る」ことを自動で行わせる。

連続的ではない人間の意識の間隙に潜り込み、ティッツァーノに都合のいい行動を一瞬取らせる。
身体拡張型ながら、ラブ・デラックスなどと異なり、自分自身を強化するのではなく、標的の肉体を強化するという、寄生型スタンド。
寄生しながらも、電気信号で肉体操作を一瞬奪い取り、行動を偽らせる。
これがトーキング・ヘッドの恐ろしさの正体である。





自分へのウソの常態化

人は自分の本質に気付きたくない、もしくは本当の自分をさらけ出して傷つきたくない。
そんな思いが本体のティッツァーノには強くあったのだろう。
真実は不明だが、ティッツァーノは女装癖、またはそれを強要されるような育ち方をしてきたのかもしれないし、LGBTであったのかもしれない。
スクアーロとの関係がどうであったか、明かされることはなかったが。

自分を偽り、自分を守ることが常態化していたからこそ、それを自動で行うトーキング・ヘッドが発現したのだろう。

作中、トーキング・ヘッドの術中にはまったナランチャは、影響から逃れるために足掻き、最後は舌を自ら切り取った。
覚悟がうかがえるエピソードであるが、トーキング・ヘッドを外す方法がもう1つあるかもしれない。

舌ごとトーキング・ヘッドを切除したナランチャ

自己言及のパラドックス。
「クレタ人は嘘つきである」という文章で有名なこのパラドックス。
嘘つきが真ならば、嘘つきというこの発言は偽となる
そうすると本当は正直者ということになるが、正直者が自分は嘘つきというと・・・
というパラドックス。

トーキング・ヘッドならどう発するのだろうか?
もしかしたら、混乱して外れてくれたかもしれない。
残念ながら取り付かれたのが頭のいいフーゴではなく、ナランチャだったので、こんな展開にはならなかったが。

勝つためにスクアーロをかばうティッツァーノ


出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険

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