破壊力:E
シルバーチャリオッツ・レクイエム
独り歩きする矢の守護スタンド
破壊力:E
スピード:E
射程距離:A
持続力:A
精密動作性:E
成長性:A
ジョジョ第三部の主人公チームの1人、ポルナレフのスタンド。
「矢」で突き刺し、シルバーチャリオッツがレクイエムとなった姿。
レクイエム、鎮魂歌はクラシック音楽としても有名。
本来のレクイエムとは魂を鎮めるのではなく、魂が昇天し、天国へと受け入れてもらうための音楽である。
なお、下記の音楽はポルナレフにちなんで、彼の好きな映画の音楽である笑
なお、下記の音楽はポルナレフにちなんで、彼の好きな映画の音楽である笑
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能力は「範囲内の生物を眠らせ、魂を交換」。
シルバーチャリオッツが矢を守るため、最後の手段として自らに矢を受けた突き刺して誕生したスタンド。
シルバーチャリオッツが光を放ち、ドロドロに溶けたあとに再構成された。
この先をいった状態をレクイエムと呼ぶ。
このとき、ポルナレフはディアボロとの戦いの中で戦闘不能になっていた。
片目と足が失われたポルナレフと同様にシルバーチャリオッツも弱体化している。
このため、レクイエムを制御する力がなく、暴走状態となっている。
ポルナレフからの制御も効かず、すでに本体とのリンクも切れている。
行動原理はただ歩き回ることと、矢を確保することのみ。
姿はシルバーチャリオッツとは異なり、つば広の帽子をかぶった男のように見える。
プラスチックのような全身黒色で覆われており、表情もない。
格闘能力、戦闘能力は無いに等しく、攻撃されると簡単にダメージを負う。
が、しかしまるで影のごとく回復する。
何事にも無反応だが、矢を奪うと奪還しようとしてくる。
どのような物理攻撃もシルバーチャリオッツ・レクイエムは回復し、無頓着に突撃してくるため、矢を奪い続けるのは困難。
また、矢そのものはシルバーチャリオッツ・レクイエムの能力の効果か、攻撃を反射し、害を受け付けない。
また、矢を奪おうとするものがスタンド使いの場合、スタンド使いのスタンド自身が制御下を離れ、妨害する。
作中でもスティッキィ・フィンガーズやセックス・ピストルズが邪魔をしている。
さらに、一度発動した魂の交換はシルバーチャリオッツ・レクイエムを倒さない限り続く。
この交換はそれ自体が目的ではなく、その先が存在する。
ポルナレフ曰く、交換そのものは前奏曲に過ぎず、レクイエムが始まる。
この地球上の45億年の歴史と全く異なる進化生物が誕生する。
シルバーチャリオッツ・レクイエムはその途中で食い止められたが、これが進行していたらどうなっていたか分からない。
その証拠に太陽の方向と関係なく、シルバーチャリオッツ・レクイエムの影は観察者の正面方向に伸びているからだ。
シルバーチャリオッツ・レクイエムの本体は影の人物ではなく、観察者の精神の背後に存在する光球である。
これは本人が気づくまで発見することはできない。
まるでスタンドのように魂の器の背後から照らしつけ、出来上がる影としてシルバーチャリオッツ・レクイエムは存在していたのである。
本体の光球が崩されると、影のシルバーチャリオッツ・レクイエムも崩れ去り、霊的な風を起こして魂の交換を元どおりにしていった。
集合無意識による混沌進化の推進
能力の本質は「肉体と魂の継ぎ接ぎ進化」。
レクイエムとは、人類全体の進化の一方向性である。
ポルナレフは次の方向に進むためのものであり、正しいものが持つべきと考えたようだ。
また、別の観点から見ると、スタンド使いとはスタンドウイルスに罹患したものが適応進化した姿である。
本ブログでは、スタンドウイルスは魂の器に取り付き、器を蝕み生命エネルギーを啜る「知性」生物と定義する。
そこから考察すると、レクイエムとは、
スタンドウイルスに抗体を持つスタンド使いの魂をも餌とする、さらに進化したレクイエムウイルスによって適応進化したスタンドである。
このレクイエムウイルスはスタンド使いの魂の器を蝕み、さらにその奥の次元に存在する「集合無意識」の器にまで穴を開け、
この「集合無意識」と本体の精神を直結させる。
これにより、これまでと全く違う方向に進化したスタンドが、すなわちレクイエムでたる。
スタンドは「精神のエネルギー」。
「集合無意識」は誰の、と言えない所有者不在の精神エネルギーの塊であるため、ここから溢れる集合無意識がスタンドを強める。
シルバーチャリオッツ・レクイエムは「集合無意識」を通じて、シルバーチャリオッツ・レクイエムを観察するものの精神の共有部分の中心に立つ。
そして、「集合無意識」を通じて観察者の精神の背後に光球を潜ませ、観察者の精神の影を取り込む。
観察すると影が増えるため、シルバーチャリオッツ・レクイエムはダメージをすぐに回復できるのである。
「集合無意識」を通じて精神の影から観察者を操るため、矢に対する攻撃は、観察者自身の肉体を操作することで不可としている。
さらに、観察者がスタンド使いの場合、精神の影というセキュリティホールからスタンドを掌握してしまう。
特に、シルバーチャリオッツ・レクイエムの能力は広範囲に及ぶ魂の操作であるため、スタンドの掌握はわけがない。
もちろん、魂の交換がしやすいように、コロッセオ付近の生物を眠らせたのも、「集合無意識」を通した魂操作の一環である。
レクイエムウイルスはスタンド使いの魂を蝕み、「集合無意識」を啜ることが目的である。
が、人類の「集合無意識」を通じることで適応進化はより大きな方向性を持つことになる。
シルバーチャリオッツ・レクイエムは適応進化により、矢を守るだけでなく、人類の進化という目的まで得てしまった。
しかも、暴走状態であるため、「集合無意識」というエントロピー増大が進み、乱雑に均質化していくエネルギーを制御出来ていない。
このため、乱雑に均質化していく中での進化は、太古の時代と同様に多様性を生み出す方法を選択した。
これは自身を研磨し、「運命」に立ち向かう覚悟を持つこととは真逆。
肉体と魂を新たな組み合わせて継ぎ接ぎして創造した多様性を得る能力として発現した。
「肉体」と「魂」というぴったりな適合を外し、引き抜き、ちょうどよくハマりそうで、何か新しい多様性を生み出す組み合わせに肉体と魂を交換する。
こんな継ぎ接ぎの進化をさせようとしたのが、シルバーチャリオッツ・レクイエムの行く末である。
まるでおもちゃのように肉体と魂を扱った先には、おぞましい別次元の生物を生み出しかねなかった。
レクイエムは静かに奏でられ、進化は加速する
人類の進化にはいくつものシナリオがあると思われる。
魂を複数所有することで己ただ1人が天国へと至るDIOの道。
エントロピー増大の中で、魂と肉体を継ぎ接ぎし、新たな生物を生み出すシルバーチャリオッツ・レクイエムの道。
「運命」から目覚め、自身の信じる通りに生き、魂を研磨する精神的進化のゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの道。
宇宙を無限に巡回し、全てを知って覚悟の上で生きる運命の奴隷となるメイド・イン・ヘブンの道。
ジョジョ世界において、今回はシルバーチャリオッツ・レクイエムの道は閉ざされた。
出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険
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