破壊力:なし
スピード:なし
射程距離:なし
持続力:なし
精密動作性:なし
ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム
本体名:ジョルノ・ジョバァーナ
最強議論の常連!スタンドを超えたスタンド
破壊力:なし
スピード:なし
射程距離:なし
持続力:なし
精密動作性:なし
成長性:なし
元ネタはアメリカのミュージシャン、プリンスのアルバム、the Gold Experienceから。
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夜明けのような漆黒と、それを縁取る黄金の輝きを持つ、太陽のように燃え盛るようなフォルムの頭部をした人型スタンド。
能力は「生命エネルギー、精神力、知性、動作、時空の全てを、行為を起こす前に戻す」。
レクイエムウイルスはスタンドウイルスが進化したものと推測され、生物の「魂」の器ではなく、そのさらに奥の「集合無意識」の壁を食い破る。
溢れ出る「集合無意識」に耐え、昇華したスタンドこそレクイエムである。
レクイエムには鎮魂歌、という言葉が割り当てられているが、本来のレクイエムという言葉は死者の魂を鎮めるのではなく、天国へと送り出す言葉である。
つまり、制御されたレクイエムは「集合無意識」へとアクセス可能となった、新たな次元へと送り出された進化したスタンドである。
「集合無意識」は巨大な精神エネルギーの塊であり、高次元の統一的な意識体であるが、これについては別の機会に述べる。
一つ言えるのは、膨大なエネルギーを人間が扱うには、何かしらの「鋳型」に流し込み、形を与える必要がある、ということだ。
「矢」を守ること以外に能動的な行動をシルバーチャリオッツ・レクイエムが取らなかったから、あの程度の被害で済んだ、ともいえる。
そして、ジョルノは常に希望を持ち、自分が得ると決めている未来を達成すると「覚悟」している。
その「運命」から目覚め、「結果」がどうであれひたむきに生きる「黄金の精神」と、頂点に立ち続ける「結果」のみを求め続けるディアボロを止める、という意志がゴールド・エクスペリエンス・レクイエムを形作った。
そして、レクイエムとしてゴールド・エクスペリエンスとは全く異なった、動作や意思をゼロに戻す、という能力を発現している。
これは明らかにディアボロに対抗するための能力である。
これを止めるために、動作も意志も能力も空間も時間も元に戻してしまうのがゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの能力である。
血の目潰しもキング・クリムゾンの能力も、背後からの拳も攻撃そのものどころか、数秒間の行動と記憶と時間全てを巻き戻してしまう。
しかも、時を飛ばし、時間軸を飛び越えているにも関わらず、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムはディアボロを認識しているようである。
これは、ジョルノが意識していない、「集合無意識」にアクセスしているゴールド・エクスペリエンス・レクイエムによる能力であると推測される。
「集合無意識」において、すべての人間の根源的意識が高次元では繋がっているという説がある。
このためディアボロは時間の吹き飛んだ世界の中で、キング・クリムゾン発動前の時間まで戻された。
このとき、キング・クリムゾンの能力により、時間を消しとばしている世界では約10秒間、現在過去未来が同時に存在している。このため、ディアボロは過去に戻される際に、過去に戻されながら、少し未来の自分を見ることになる。
ジョルノは時間が消し飛んだ世界を認識できず、またゴールド・エクスペリエンス・レクイエムが「集合無意識」を通して能力発動したことも把握は出来ていない。
しかし、暴走ではなく制御しているので、何かしらの確信はあったのだろう。
ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムが能動的にゼロに戻す能力で攻撃すると、標的はその瞬間から動作も意志もゼロ地点に戻される。
自動防御の時は攻撃をする直前がゼロ地点である。
このため、ジョルノに攻撃をする直前に時間を戻されてしまう。
そして、能動的な攻撃で、能力発動し、そして標的が「死亡」すると、その「死亡」がゼロ地点となる。
それゆえに、逃れられないブラックホールや無限の回転のごとく、どんな道を辿っても「死」という結末を迎える。
そして、「死」のゼロ地点に落ち込んだのち、また自身が死ぬ前のゼロ地点に戻る。
これにより、延々と死に続け、逃れられない無間地獄に落ちるのである。
真の能力は全時間軸への干渉
能力の本質は「高次元時空ごと、標的の全可能性へ干渉」。
宇宙は11次元、19次元まである、など諸説ある。
「集合無意識」の先にある「知性の根源」は宇宙から、時間、空間、精神、可能性の全てが未来に向かっている様を、全ての次元を通して観察している。
ある人物の「未来」、「可能性」の全てが紙面上の線として、ツリー状に描かれているとする。
ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムはその紙の端を持ち上げ、球を創るように丸めてしまう。
この人物からすると、真っ直ぐ進んでいるだけにもかかわらず、球の内側でぐるりとまわり、元の地点に戻ってきてしまう。
時間も空間もぐるりとまわり、ループしてしまう
この時空を球のような閉曲面に閉じ込め、無限ループ、無限の回転させることが、終わりのないのが終わり、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの能力である。
ディアボロは特にゴールド・エクスペリエンス・レクイエムによって「全可能性」において「死」を決定された。
先ほどの紙面で例える。
縦方向が進む時間方向、横方向が可能性による世界線分岐とするなら、横一直線に「全可能性において死亡」という線を引かれた状態と言える。
このため、どれだけループして行動を変え、世界線を移動したとしても必ず「死」に至り、そしてまた戻ってくる。
エピタフの未来予知で見るような「先」には決してたどり着かず、そこまでの道そのものがループし、真実には決してたどり着かない。
しかも、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムは元に戻す能力のため、時間や空間だけでなく「知性」も「記憶」も「精神」も戻してループさせる。
このため、もう何度繰り返しているか分からない無限の死に精神がすり減り、解釈を変えて浄化していく、などということはない。
ディアボロは気力も回復し、ループして死ぬことをある程度までしか覚えていられず、何度も何度も無限の死に恐怖し続ける。
なぜ、全可能性を閉曲面にループさせられるのか?
これはゴールド・エクスペリエンス・レクイエムが全時間軸および虚数時間軸にも存在しているためである。
キング・クリムゾンが時間を消しとばしたとき、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムがディアボロに話しかけたように、キング・クリムゾンしか跳躍できないはずの虚数時間軸にもゴールド・エクスペリエンス・レクイエムは存在している。
つまり、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムはどの可能性においても、数秒先の未来においても現在の姿で存在しているのである。
このため、どんなに攻撃を受けても、「未来」のゴールド・エクスペリエンス・レクイエムが無傷でいるという「結果」が決まっており、「現在」の攻撃がなかったことになる。
これはたとえエピタフで未来を見ていようと、さらに先の「未来」から、他の時間軸から、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムは現在を改変してくる。
攻撃者は別の時間軸を通じて巻き戻される影響を受け、「現在」へ戻っていく自分を客観的に観察することになる。
また、「現在」と「数多ある未来」に同時に存在するゴールド・エクスペリエンス・レクイエムに無駄無駄のラッシュを叩き込まれると、全時空存在の干渉を受け、自分自身も「未来」と同時に存在するものになってしまう。
そして何より、「未来」においてダメージを食らうという「運命」が全時間、全可能性において確定してしまうため、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムから離れてもこの結果を繰り返す。
ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムによって死に追いやられると、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの能力発動時間と同じ、十数秒の間だけ生き、そして死ぬ「運命」となってしまうのである。
また、「現在」と「数多ある未来」に同時に存在するゴールド・エクスペリエンス・レクイエムに無駄無駄のラッシュを叩き込まれると、全時空存在の干渉を受け、自分自身も「未来」と同時に存在するものになってしまう。
そして何より、「未来」においてダメージを食らうという「運命」が全時間、全可能性において確定してしまうため、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムから離れてもこの結果を繰り返す。
ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムによって死に追いやられると、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの能力発動時間と同じ、十数秒の間だけ生き、そして死ぬ「運命」となってしまうのである。
レクイエムは先がないから究極
「黄金の精神」、「人間讃歌」とはたとえ決定された「運命」であっても、そこから目覚め、全力で生き抜くこと。
全てを賭ける覚悟をして、その人生の意味づけを変えていくことである。
その「過程」を飛び越え、「結果」だけを周りの犠牲のもとに得ようとするディアボロ。
出生も不明で、世界から否定されてきた彼は進化する「集合無意識」からするとバグだったのかも知れない。
だが、全ては「可能性」。
「集合無意識」が宇宙に生きる世界樹だとするなら、どの枝が生き残るかは分からず等しく「可能性」がある。
その実を結ぶのが何巡後の宇宙であったとしても。
その枝に栄養が行かないように結び、伸びないようにしてしまうのがゴールド・エクスペリエンス・レクイエムである。
「先」にたどり着かせないこの能力は毒をもって毒を制す、禁断の方法。
ジョルノも直感的にそれに気づき、「矢」を保管し、封印し続けることを決めたのだろう。
出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険
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