【スタンド考察】サーレーのクラフト・ワークを解説!

クラフト・ワーク/Kraft Werk

破壊力:A
スピード:A
射程距離:E
持続力:C
精密動作性:E
成長性:E

サーレーのクラフト・ワーク


クラフト・ワーク
クラフト・ワークのスタンドパラメータ

本体名:サーレー
ミスタに撃たれるサーレー

シンプルな近距離パワー型スタンド

破壊力:A
スピード:A
射程距離:E
持続力:C
精密動作性:E
成長性:E


パッショーネのローマ支部ギャング、サーレーのスタンド。
ポルポの「矢」で目覚めたと思われる。
元ネタはドイツの電子音楽グループ、クラフトワーク(Kraftwerk)から。

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能力は「拳で触れた標的を空間に固定する」。

皮膚のない人体模型のように筋肉むき出しで、歯をくいしばるように口の周りに拘束具を嵌めたような人型、近距離パワー型スタンド。

能力はシンプルかつ応用が豊富である。

銃撃などはクラフト・ワークのスピードで弾き、固めてしまうし、空中に放り投げた石の塊を固定して空中歩行も可能。

能力の射程距離が短いため、遠くのものを固定することはできないが、一度触れたものは能力がしばらく残るため、触れたものを逃げられなくさせる罠としても機能する。

作中でも不用意にトラックのドアに触れたミスタは体勢を固定させられ、ピンチに陥った。

サーレーの「敢えて苦難に挑戦し、我慢の上に成功する」という信念のためか、自ら銃弾の直撃を受けながら、頭蓋骨で銃弾を固定して戦ってみせた。
(射程距離が短いため、敢えて突撃することで銃撃の狙いを絞ったのだろうが)

少しずつパワーを弾丸に込めるサーレー

サーレーはクラフト・ワークの能力により、射撃、投擲によるダメージを全て皮膚の表面にめり込むまでに抑える。



そしてサーレーはその願望、欲望で身体を動かしているため、その程度のダメージでは止まらない。
当然、格闘戦は近距離パワー型のクラフト・ワークは十分に強い。
搦め手のソフト・マシーンと組むとかなりのところまで行ける。

主人公に使われてもおかしくないスタンドである。




どの慣性系で固定しているのか?

能力の本質は「クラフト・ワークの慣性系において、内包する力、外からの力、重力のベクトルを巻き取り、吸収する」。

クラフト・ワークのスタンドエネルギーはミクロで見ると「回転」をしている。

この「回転」を利用して、運動エネルギーを吸収することで物体を「固定」をしているが、これにも実は段階があるため、分けて説明する。




①物体の運動ベクトルを巻き取り、循環させる


クラフト・ワークの能力は物体をスタンドエネルギーで包み込むことによって発動する。

サーレーに打ち込まれる銃弾など攻撃を受けた場合に適用する。
クラフト・ワークの能力影響下に置かれた物体は、その物体の持つ運動エネルギーを内部で回転、循環させられるため、その場で運動を止めてしまう。

例えばクラフト・ワークの拳で銃弾を弾くと、銃弾が持つ運動エネルギーとベクトルは「回転」によって巻き取られ、どこにも向かわないまま内包される。

これにより、銃弾は弾かれたまま、エネルギーを保持して静止する。

サーレーに打ち込まれた銃弾もクラフト・ワークで触れれば皮膚下で静止する。

そして、能力を解除すると内包していた運動エネルギーは元のベクトルを取り戻し、また射出される。


②物体の外側に巻き取りフィールドを展開することで外からのエネルギーを吸収する


物体をスタンドエネルギーで包み、内側の運動エネルギーを巻き取るだけでなく、外側からの運動エネルギーも吸収する。

外側からの力を全て、回転・吸収するとどうなるか?
どんなに力を加えてものれんに腕押しとなり、物体を動かせなくなる。
すなわち、外力に関わらず固定される。

さらに、物体に触れてしまうと、その物体への作用は全て吸収され、反作用が発生しなくなるため、物体から自らの力で離れることができなくなる。
つまり、触れた側も固定される。

これにより、クラフト・ワークのスタンドエネルギーフィールド内にあるものは外力を全て取り込まれるため、その場に固定され。動けなくなる。

よって、固定されてしまった箇所を切断するしかなくなる。
作中でも、トラック付属の金属棒や鉄板にこのフィールドを展開することで、触れたら「固定」されるを仕掛けていた。

また、外力は取り込まれるが、エネルギー自体は保存されている。
サーレーはこの性質を利用して、外から力を加えることで、撃ち終えた銃弾も再使用していた。

クラフト・ワークでパワーを固定して溜める



③さらに重力を巻き取り、本体の慣性系に固定する


最後に、常に物体に干渉し続けている力である「重力」。
この重力を、クラフト・ワークが触れた物体が吸収することで空中に固定する。

重力を打ち消すだけならば、単に空中に浮かぶだけだが、そこで①と②の効果も発生するため、その空間座標から動かすことができない、固定となる。

ただし、これは本体のサーレーのいる慣性系においての空間固定である。

だから、サーレーが走るトラックの上にいると、固定した金属棒や空中固定したミスタの銃弾もサーレーと共に、固定した瞬間の相対的な座標を保ちながら移動する。

固定されたものがサーレーと同時に移動するが、さらに固定した物体をつかもうとする時などは近づくことができる。

固定した物体とクラフト・ワークはスタンドエネルギーで繋がっており、近付ける、近付けないを全て制御している。
基本的にクラフト・ワークと固定物の距離は相対的に保っているが、意識した物体にのみ近づく、というところだろう。

なお、よく似ているスタンド能力としてホワイト・アルバムの「静止した世界」がある。
これはスタンドエネルギーを伸ばして、物体の分子振動をつかんで止めてしまう。

ホワイト・アルバムはスタンドパワーによって振動を止めて「固定」させるため、凍結するが、クラフト・ワークは振動や運動エネルギーは止めていない。

クラフト・ワークはエネルギーの方向を回転させることで止めて保存しているが、エネルギーは消失していないため、解除すれば元に戻る。

溜めた運動エネルギーを解放して発射

なお、もし慣性系に従わずに「固定」されると、地球の自転、公転速度によって宇宙に置いていかれるか、高速で地中にめり込むことになる。





欲望を固く貫く不屈の男

サーレーは目的に向かう願望を強固に持って突き進む男である。
単純な野望のために、捨て身で戦う姿勢は敵ながらあっぱれである。

ただ、その稚拙な欲望では「黄金の精神」を越えることは出来なかった。

クラフト・ワークの「固定」もスタンドエネルギーで維持するものなので、「精神」に押し負けると「固定」しきれない。

シンプルかつ派手すぎない強スタンドといういぶし銀なところが人気だったためか、外伝小説恥知らずのパープルヘイズにて再登場を果たす。
本来、本気で殺しにかかれば、直接殴打で胸部を固定し、心臓抜き取りも可能というところを小説内で見せつけた。

その欲望に正直なエネルギーを指導する存在がいれば、違ったかもしれない。


出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険

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6 件のコメント:

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    クラフトワークってイギリスのバンドだったんだな
    てっきりドイツかと思ってたよ

    返信削除
  2. SECRET: 0
    PASS:
    ��あああさん
    お、おおお!!(@ ̄Д ̄@;)
    ドイツですね!
    失礼しましたヽ(;´ω`)ノ

    返信削除
  3. にゃああああ2018年11月24日 2:38

    SECRET: 0
    PASS:
    ��サーレーの「敢えて苦難に挑戦し、我慢の上に成功する」という信念
    さっきアニメ見てて、近距離パワー型スタンドなのになんで直接攻撃しないんだろって思ってたけど、そういうことだったのね
    納得

    返信削除
  4. SECRET: 0
    PASS:
    ��にゃああああさん
    コメントありがとうございます!
    どんな性格や願望がそのスタンドを発現させたか考えるのって楽しいんですよね(*^▽^*)
    能力考察よりそちらはまだまだ未熟ですが、納得いただけて良かったです♪♪

    返信削除
  5. クラフトワークは、敵スタンドを固定は、できないのか?
    できないなら、エアロスミスの銃撃なんかは、当たれば貫通する…

    あと、砂かけか液体スプレーで固定能力と組み合わさるのなら、
    凶悪な攻撃が可能。砂かけは射程距離内なら絶対攻撃に近く、
    液体スプレーは線状型か噴霧型に関わらず凶悪。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます😊
      確かにスタンドを固定しているシーンがないですね!
      固定した弾丸にピストルズが乗ったところを見ると、もしかしたら固定できないのかも?

      クラフト・ワークは完全に空間に固定する能力、ではなさそうなところが微妙ですね。
      弾丸で押し込めば動く程度なので、スタンドパワー次第です。
      が、おっしゃるように面攻撃など応用範囲は広いのが魅力ですよね!

      削除

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