【スタンド考察】虹村億泰のザ・ハンドを解説!

ザ・ハンド/The Hand

破壊力:B
スピード:B
射程距離:D
持続力:C
精密動作性:C
成長性:C





ザ・ハンド


本体名:虹村億泰(にじむらおくやす)

攻撃力最強!空間を削るスタンド

破壊力:B
スピード:B
射程距離:D
持続力:C
精密動作性:C
成長性:C



東方仗助の親友、虹村億泰のスタンド。
元ネタはアメリカのロックバンド、ザ・バンド(The Band)から。

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能力は「右手で空間を掴み、削り取る

ロボットのような目、右手の人差し指の付け根と、小指の付け根あたりに同心円の紋様が刻まれている近距離パワー型スタンド。

なお、スタンドの目には暴走馬を前方に集中させるような、視界を狭める遮蔽がされている。


スタンドが最も力を込められる利き手、右手に億泰が強い意志を込めることで発動する。

ザ・ハンドが思い切り右腕を振り抜くと、右手の軌道上の全ての物質、スタンドが跡形もなく瞬時に破壊され削り取られる。
削り取られた物質は億泰自身もどこにいったか把握しておらず、消し飛んでいると思われる。

どんな硬い物質があろうとも関係なく、その空間ごと削ってしまえるため、触れることも危険な爆弾も問題なく無力化する。

この効果はジョジョ世界の「知性」にも及び、全てが消し飛ぶため、クレイジー・ダイヤモンドでもザ・ハンドで破壊されたものを修復できない。


なお、削り取られた空間は「空間の穴」としてしばらく残ったあと、水が流れ込むようにして空間が埋まる。

埋まる方向は億泰がある程度コントロール出来るらしく、瞬時に埋まるため、近くにいる人間や物体はその「空間の穴」分、まるで瞬間移動のように高速で移動する。

なお、「空間の穴」はスタンド使いにしか見えない模様。

また、削り取れる範囲は右手の届く範囲であるが、アンダースロー気味に振り抜けば10メートルくらいはいけるようである。






削り取るのではなく重力による空間圧縮!?

本来「空間」というものは削れるものでも掴めるものでもない。

では、ザ・ハンドの能力の本質は何かというと、「超重力による破壊と空間圧縮」である。

ザ・ハンドの右手に億泰が意志を込めると、億泰自身は理解していないが、ブラックホール並みの重力が発生している。

このため、右手の軌道上にある物質、エネルギー全てが吸い込まれ、破壊されスタンドエネルギーに変換される。

億泰の思考のように整理されていない、エントロピー増加したスタンドエネルギーは「空気の詰まった風船」のように固められ、空間に固定される。


スタンドエネルギーの塊であり、全方位にエネルギーが詰まっているため、まるで風船が浮かんでいるかのようにスタンド使いには見える。
そして、風船は空気がパンパンに詰まっているのに、そこに何もない空間があるように見えるように、ザ・ハンドが創り出したエネルギーの風船も「空間の穴」のように見える。

このエネルギーの塊は超重力により発生しているため、風船の中で外界に影響を漏らさずにいるが、空間を歪めている力でパンパンになっている。

しかも、その空間のねじれはザ・ハンドの右手の紋様のように入り口と出口の二ヶ所に超重力の発生点を設置する。

空間は削ることができるものではない。しかし、重力によって空間が歪むことは分かっている。
よくトランポリンの上に重いボールを乗せて、空間の歪みを説明する図がある。

出典:Wikipedia

ザ・ハンドの場合、右手から発生させている超重力は始点と終点に重力場を設置するため、先の例で言うと二ヶ所に重いボールを乗せた状態になる。

そして、パンパンにエネルギーの詰まった空間を、億泰が解除した瞬間、ギリギリまで伸ばしたバネが縮まるように始点と終点がくっつき、空間の圧縮が起こる。

この瞬間に「始点」と「終点」の空間が歪み、「空間が削り取られ」たように空間が圧縮される。
これにより、実際は空間が破壊され、そのエネルギーが周囲を巻き込んで圧縮、というプロセスが「空間を削り取る」ように見えるのである。



この圧縮は隣接領域全てに運動エネルギーとして影響を与えるため、かなりの勢いで近くのものは飛んでいく。

これが空間圧縮によるテレポートと呼ぶものである。
このテレポートの方向、つまり空間圧縮の方向は億泰の任意で定められる。
また、物質を両断する形で空間を破壊し、断面同士が接する方向へ圧縮すると融合するような形で物質がつながる。


ザ・ハンドで空間を破壊する際、物質に保持されているモノの記憶たる「知性」もデータごと破壊されるかのように粉々になってしまうため、クレイジー・ダイヤモンドでの修復が不可能になってしまう。

なお、空間圧縮によるエネルギーの影響は本体が自他共に認めるバカのため不明である。





モンスターパワーの心優しき次男坊

虹村家は元々精神力も高く、エネルギッシュで1つのことに集中できる力のある家系と思われる。
億泰は兄の形兆と同じように考える力もあるし、兄以上の精神力を秘めている。
しかし、虹村父が事業で失敗し、暴力をふるうようになってからは大人しく、言うことを聞いて嵐が去るのを待つ子供になっていった。

家族思いの億泰は荒れた父であっても反抗することなく、我慢をしてどうやったら父が元の優しい父に戻るか、答えのない思索を巡らせていたことだろう。
そして、虹村父が肉の芽の犠牲になると、今度は兄の形兆がすべての手動を握るようになる。



こうして、億泰は十分な思考力と精神を持つにもかかわらず、自分で考えて決断する、という行動をしないようになってしまった。
そのため、強力な精神力は制御されず渦を巻いて混沌とした状態となり、ザ・ハンドとして発現した。

億泰自身は考えることに慣れていないだけなので、感情の赴くままであれば、トニオさんの料理を食した際のように雄弁にもなるし、ザ・ハンドも本能的にか使いこなしている。

ザ・ハンドががむしゃらに、まるで空間を削るかのような能力であるのは、億泰のこういった複雑なことを考えるのは面倒くせぇっ!というところに起因していると考えられる。

と同時に、空間を削り取ってまで「引き寄せたい」、という人間関係を欲しているのかも知れない。

また、ザ・ハンドはまるで競馬の馬のように敢えて前しか見えないように視界を狭めているデザインである。
これは億泰が複数のことを考えるのが苦手で一つのことに集中したいタイプだから、とも考えられる。
さらに深掘りすると、億泰は優しかった頃の父母を求めているが、急変して虐待を始める父、それに反抗する兄といった見たくないものを見ないようにしていた幼少期が影響しているのかもしれない。

素行の悪い不良の億泰であるが、母のいない家庭であったため、父の食事も含めて自炊するなど家庭的な面もある。同級生の仗助とは気が合ったようで、コンビを組んでつるんでいるようだ。


また、乙一氏のジョジョ四部外伝においては精神的に成長した億泰が見れるので、ぜひ読んでほしい。


出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険

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