マニック・デプレッション/Manic Depression
破壊力:C
スピード:A
射程距離:E
持続力:B(薬物効果で半月ほど)
精密動作性:B
成長性:C
マニック・デプレッション
破壊力:C
スピード:A
射程距離:E
持続力:B(薬物効果で半月ほど)
精密動作性:B
成長性:C
麻薬チームの中心的存在、マッシモ・ヴォルペのスタンド。
ポルポの「矢」で目覚めたと思われる。
元ネタは、伝説的ギタリスト、ジミ・ヘンドリックスの楽曲、マニック・デプレッション(Manic Depression)から。
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能力は「生体反応を過剰促進させるスタンド毒液」。
餓鬼のような姿で、全身から注射針のようなトゲを突き出し、尻尾を生やす能力顕現型スタンド。
マッシモの能力は身体的な活動を活発化することがである。
このため、アンジェリカの血液がささくれ立つ不治の病を、一時的に治癒力を高めて落ち着かせたり、
麻薬チームの回復役としても活躍している。
さらに、マニック・デプレッションの針を自らに刺して肉体を強化することも可能。
この強化は、人間を凌駕するとまるでDIOみたいなことを本人から言わしめるほどで、突っ込んでくる乗用車を殴打一発で止め、吹き飛ばすほど。
そんなことをしたのはスタープラチナくらいなので、近距離パワー型とはいえヴードゥー・チャイルドも相手にならなかったのも仕方がないと言える。
ただし、この回復も肉体強化もすべて対象自身の生命エネルギーを膨大に使用することで、肉体の反応を過剰に促進させて実現している。
このため、マニック・デプレッションの能力は使うほど対象の寿命を縮める。
さらに、過剰促進のスタンド毒は通常ではありえないほどの強化が可能で、血管を強化すれば心臓が破裂し、胃を強化すれば胃酸で内臓が溶けるほど強化する。
マニック・デプレッションのスタンド毒液を食塩水に溶かして静脈注射すると、神経伝達物質を過剰促進させることができる。
これにディアボロは目をつけ、スタンド毒入り食塩水を精製して麻薬を作らせた。
スタンド毒は半月ほど持つようで、時限式の麻薬として、パッショーネの拡張に大いに役立ったようである。
寿命を削りながら身体を操作するマニック・デプレッション。
リスクのあるこの能力をマッシモは罪悪感一つなく使用する。
周りも自分すらもどうでも良いと思っているからこその能力なのであろう。
触媒により生体反応を過剰促進
能力の本質は「生命エネルギーの触媒液を生成」。
化学反応を促進するために、触媒というものがある。
この触媒は化学反応による化合物に影響を与えることなく、化学反応のスピードを向上させる。
マニック・デプレッションから生成される液体は、生命エネルギーの触媒となる物質である。
ジョジョ世界においても、生き物はもちろん化学反応によってエネルギーを創り出し、生きている。
そして、この動作を行うためのガソリンのようなものを生命エネルギーと呼んでいる。
このため、生命エネルギーの触媒が加えられることで、回復力が向上したり、筋肉が増大したり、神経伝達物質の過剰による麻薬となったりする。
そして、高速で走る車ほど燃費が悪いように、マニック・デプレッションの効果を受けたものは急激に生命エネルギーを使用してしまい、寿命が縮む。
最後の戦いにおいて、マッシモは自分自身に触媒を使用した。
筋肉、血流、知覚速度だけでなく、生命エネルギーそのものを身体から溢れさせた。
このため、スタンドを素手で殴れるようになっている。
毒にも薬にもなる過剰さ
第四部に登場するトニオ・トラサルディーの実の弟であるマッシモ。
自分が相手のエネルギーを搾り尽くして生体反応を操作する邪悪な能力であるのに対して、兄は恐らく生体反応を使って人を健康にするよう能力なのではないか、と鋭い推察をしてみせている。
事実、マニック・デプレッションもパール・ジャムも身体の反応を促進させることには変わりはない。
違いがあるとすれば、パール・ジャムは大地に含まれる「知性」のエネルギーを活用し、食べ物の効能効果を促進させる。
さらに、パール・ジャム自身が細胞と物質融合して万能細胞化し、お客様の体力を消耗させない。
逆に、マニック・デプレッションは標的の生命エネルギーを無理やり使用する。
さらに、マニック・デプレッションは物質と融合して、麻薬と化す。
そもそもマッシモには目的なんかなかった。
周りも自分もどうでも良い、という感情しかなく、それゆえに能力を自由に使っているのみであった。
出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険
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