スタンド形成による分類/Classification of Making Stands
どうも!
タカウチです。
様々なパターンが今なお増え続けるスタンドですが、それをうまく分類していくことに喜びを覚えるのが私です(笑)
さて、前回は射程距離で分類しました。
今回はより幅の広がったスタンドの根本を追求していく、スタンド形成法について見ていきます。
以下、スタンドの分類に入ります
スタンドの形成タイプとその起源
スタンドは生命エネルギーの形あるヴィジョン。
精神を鋳型として発現する。
この生命エネルギーと鋳型が何を起源としているかで、スタンドの形状やダメージフィードバックの有無が決まってくる。
①身体対応型
スタンド能力という新たな感覚を身体の延長のようにとらえて、「もう1人の自分」、「傍に立つもの」として操作するのがこのタイプ。
「肉体」から発する生命エネルギーをより純化し、自身の肉体と精神を鋳型として流し込み、スタンドを形成!
濃密な生命エネルギーの塊を、「もう1人の自分」として対応させることで制御する。
このため、生命エネルギーの塊であるスタンドを害されると、対応している身体も傷ついてしまう。
このタイプは、スタンド使い本人がスタンドを自分自身の身体ととらえているため、自身に似た人型、自身を表す能力であることが多い。
身体対応型スタンドは人体が一番使う両掌から能力を発したり、ラッシュを行うことが多い。
このタイプの例は
スタープラチナ、ザ・ワールド、クレイジー・ダイヤモンド、ザ・ハンド、キラークイーン、シルバーチャリオッツ、ハイエロファントグリーン、ゴールド・エクスペリエンス、スティッキィ・フィンガーズ、キング・クリムゾン、ストーン・フリー、ホワイトスネイク、タスクACT4、D4C、ソフト&ウェットなど。
のように自身の肉体と対応しないようなスタンド体を対応させてしまう、強力かつ異常な精神力の持ち主も存在する。
②能力顕現型
自分のとても好きなこと、人生を賭けているもの、心の底からの欲求を実現させる能力として発現するのがこのタイプ。
心の底から立ち昇る生命エネルギーをより純化し、欲求という鋳型に流し込み、スタンドを形成!
スタンド使い本体が行いたい、現実の世界を変えてしまいたいくらいの願望に生命エネルギーを投入することでスタンドを形作る。
スタンド操作も身体を動かすような感覚というよりも、こうしたいという思いで動作させている。
このように、願望や欲求がスタンドの元であるため、スタンドのダメージがスタンド使いの肉体より精神に行くのか、ダメージフィードバックがあまり確認されない。
そもそも能力顕現型スタンドは近接バトルにあまり用いられないため、作中でダメージを受けているのは身体対応型も兼ねているヘブンズ・ドアーくらいなのであるが。
このタイプは能力にスタンドパワーの大半を割いており、そもそも破壊力もスピードも低い。
職人を極めるとこのタイプを後天的に得やすいようだ。
このタイプの例は
ハーミットパープル、ヘブンズ・ドアー、シンデレラ、オシリス神、アトゥム神、セト神、ホルス神、ムーディー・ブルース、マン・イン・ザ・ミラー、ボーイ・II・マン、取り立て人マリリン・マンソン、僕のリズムを聴いてくれ、カリフォルニア・キング・ベッドちゃんなど。
ヘブンズ・ドアーが岸辺露伴のピンクダークの少年に登場するキャラクターであったり、ハーミットパープルがジョセフの波紋のイメージであるなど、スタンド使い本体の願望や欲求が形になりやすいタイプである。
が、
など何故そのような形でスタンド能力が発現したのか、が作中では説明なく不明なものも多い。
③物質融合型
自分の好きなもの、道具などに愛情や執念のような想いを込めて、物質を自分の延長としてより強くする能力として発現するのがこのタイプ。
また、自分がこの世でNo. 1と思っているタイプは「何か」に想いを込めるというよりも、「空間」や全てを支配、自由にしたがる。
特にそういうタイプは物質の中でも、霧や砂などのような不定形な物質を操作する能力として発現する。
自身の生命エネルギーと物質のエネルギーをより純化し、対象の物質そのものを鋳型として流し込み、スタンド形成!
このため、スタンドは対象となる物質にスタンドパワーを流し込み、風船のように膨らませたり、「羊のように体毛で大きく」拡張させたり、道具のパワーそのものを強化する。
霧や砂も風船のように膨らませるのと同様、体積を増やしたり、量を増やす。
また、物質がスタンド形成の元となっているため、スタンドが傷ついても、まず物質の方から破壊される。
このため、スタンドとスタンド使い間のダメージフィードバックは少ない。
このタイプは一般人にも見える形でスタンドが発現する。
そのうえ、元々強力な物質をさらにスタンドで強化して操作するため、単純にパワー勝負でも非常に強いため、力押しの戦術を取りがち。
このタイプの例は
④物質操作型
物質を自分の延長としてより効果的に操作する能力として発現する、物質融合型の亜種がこのタイプ。
物質へ融合し、遠隔操作や道具の能力強化に主にスタンドパワーを使用している。
自身の生命エネルギーと物質のエネルギーをより純化し、対象の物質そのものを鋳型として流し込み、操作に特化してスタンド形成!
このため、物質融合型と比べて射程距離が長く、遠隔操作型であることが多い。
単純な強化に留まらず、他者への感染や寄生といった形を取るものもいる。
物質への強化を拡張に使っていないため、物質融合型と比べてダメージフィードバックが高いのも特徴。
このタイプは一般人にも見える形でスタンドが発現する。
スタンドパワーの出力は低い部類なのでパワー勝負ではなく遠距離からの不意打ちや罠にかける戦い方をする。
このタイプの例は
⑤身体拡張型
③の物質融合型と似ているが、肉体や容姿への思いが強かったり、スタンド能力を自分の外ではなく自分自身に発露させているのがこのタイプ。
自身の生命エネルギーを純化し、自身の肉体と自身の願望という鋳型に流し込み、スタンド形成!
このため、物質融合型と同様、スタンドは身体の一部を増加、強化、変形させるものが多い。
ただし、スタンド形成の元となる物質も自身の肉体のため、スタンドの傷はそのまま本体の傷となる。
第四部までではあまり多いタイプではないが、非常に強力になり得るタイプである。
また、トーキング・ヘッドのように他者に寄生することで、他者の肉体を不利に働かせるというタイプも存在する。
このタイプの例は
⑥群体型
①の身体対応型の特殊なバージョンである。人型としてスタンド能力を発現させているが、スタンド体が小型化して複数存在する。並列的な思考が得意であったり、分裂症気味であったり、普段の自分と集中しているときの自分が乖離している人物に発露しやすい。
「肉体」から発する生命エネルギーを自分自身と冷静に区分けしながら、願望という鋳型に流し込み、スタンド形成!
このため、スタンド自身と精神的なつながりはやや薄く、「自分」と「スタンド=願望」を別物、別人格と捉えることが多い。
スタンドは「肉体」からのエネルギーで形成されているため、ダメージフィードバックはあるが、群体として存在するため、一体あたりのダメージは分散される。
このタイプはスタンドのダメージで本体が死ににくいといえる。
前述した通り、本体と直接的な知覚のつながりがないことにより、群体として得られるの大量の情報量を上手く処理している。
曖昧な精神リンクで大まかな操作をしつつ、個別に半自律で動き回ることが可能である。
そして、個体間では知覚の共有がされているため、全体としての動きも統率された動きができる。
このタイプの例は
⑦能力顕現物質型
スタンド能力により特殊な効果を実現する道具を出現させるのがこのタイプ。
ビーチ・ボーイの釣竿、キッスのシール、ワイアードのワイヤーのようにスタンドパワーで作られた物質というのは数多くある。
上記とは異なり、このタイプの特徴はスタンド使い本体以外でも本体となって使用可能となる、というものである。
生命エネルギーを純化し、濾過し、個性を取り除いて、願望を鋳型に集中!
道具そのものが濃密な生命エネルギーで創られており、一般人にも見える形で存在する。
その上、スタンド使いでなくとも持つだけでその能力を扱うことができる。
ある意味、持つだけでスタンド使いになれるスタンド道具と言える。
スタンド使いからどこまで離れられるかは不明である。
スタンド使い本体とのリンクはかなり薄いものになっているようで、ダメージフィードバックはないようだ。
このタイプの例は
スタンドエネルギー総量比較
運動の得意不得意、背が高い低い、波紋の才能の有無があるように、スタンドエネルギーの総量もスタンド使いによって異なる。
生まれ持ったスタンドエネルギーの出力総量がスタンド形成に寄与しているのかは不明であるが、上記の型で大まかに出力量が異なる。
比較すると
身体対応型>能力顕現型=物質融合型=群体型>身体拡張型>物質操作型=能力顕現物質型
なお、上記の形成法は完全に独立した分け方ではない
ミスタのセックス・ピストルズが身体対応型と群体型のハイブリッドであるように複数の型が両立する場合もある。
以上が現時点のスタンド形成法によるスタンドの分類である。
出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険
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