チープ・トリック/Cheap Trick
破壊力:E
スピード:E
射程距離:E
持続力:A
精密動作性:E
成長性:E
ジョジョの奇妙な冒険ABC 5弾 【アンコモン】 《スタンド》 J-520 チープ・トリック
チープ・トリック
本体名:乙雅三(きのとまさぞう)
破壊力:E
スピード:E
射程距離:E
持続力:A
精密動作性:E
成長性:E
吉良吉廣が息子を守るために「矢」で射ることによって発現スタンド。
元ネタはアメリカのロックバンド、チープ・トリックから。
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能力は「本体の背中を見たものを新たな本体として、背中に乗り移り、取り憑く」。
背中から本体に向かって囁き続ける、自立した意思をもった能力顕現型スタンド。
チープ・トリックの能力は背中を見たものに取り憑き、話しかけること。
それ以外に能力はなく、破壊力、スピード共に貧弱で射程距離も近距離パワー型より短い。
作中でも岸辺露伴が付けた耳栓を外せなかったほど非力である。
つまり、何か背後から声がする、という体験をさせるだけのスタンドである。
それだけであるが、目的を持って延々としゃべり続けられるというのは精神的に来るものがある。
そのため、吉良吉影の写っている可能性のある写真を焼くようにずーーーっと話しかけ続けてくるのである。
さらに、チープ・トリックの恐ろしいことに、取り憑かれた人間が他者に「背中を見られる」と、取り憑かれた人間の背中を剥いで殺害し、背中を見た人間に取り憑くのである。
このため、取り憑かれた人物は他者から背中を見られないように、奇妙な動きを強いられることになる。
また、この背中に取り憑いている状態はチープ・トリックが腕力でくっ付いているのではなく、スタンド能力によって張り付いているため、振りほどくことはできない。
チープ・トリックは取り憑いた相手を本体とするため、チープ・トリックを攻撃すると取り憑かれた人物に攻撃が返ってしまう。
作中でもチープ・トリックを取り除こうとエコーズACT3を使ったが、露伴の背中が重くなり、背中が裂けかけた。
作中でもチープ・トリックを取り除こうとエコーズACT3を使ったが、露伴の背中が重くなり、背中が裂けかけた。
これは取り憑かれた対象がスタンド使いでも効果を発揮する。
チープ・トリックを引き剥がす方法は唯一、「背中を見せる」ことである。
離れる際に、「背中を見られた」本体は背中が裂け、体を干からびさせてて死んでしまうわけだが。
スタンドを感染させる病
能力の本質は「背中を見る行為によって、魂の器に感染する腫瘍」。
スタンド能力は「魂の器」が拡張し、流出する「生命エネルギー」を留め置けるようになることで発現する、と本ブログでは考察している。
チープ・トリックは「背中を見る」という行為をトリガーにして、背中を見た観察者の「魂の器」に感染するスタンドウイルスである。
このウイルスの症状は、観察者の「魂の器」に腫瘍を作り出すものである。
この腫瘍は、まるでスタンド能力に発現した際のように「魂の器」を拡張し、本体の「生命エネルギー」を溜め始める。
そして、溜まった「生命エネルギー」を使って、観察者に新たなチープ・トリックを発現させる。
通常、どんなスタンド能力が発現するかは、本体の性格や発現したときの状況に依るところが大きい。
これは「魂の器」の拡張の形状や器に刻まれた「精神」の紋様が人によって異なるためである。
チープ・トリックは腫瘍という形で寄生するため、寄生先の人物がどのような性格であっても同じスタンドとして発現する。
詳しくはスタンド発現の原理の記事を参考にしていただきたい。
さらに、このチープ・トリックに寄生された宿主が「背中を見られた」場合、チープ・トリックというスタンドウイルスは腫瘍を破裂させながら飛び出し、観察者に感染する。
この感染経路は飛沫感染などではなく、背中を見るという行為をトリガーにして情報として伝播すると考えられる。
この感染の際、腫瘍が破裂するため、「魂の器」が傷つき、「生命エネルギー」が流れ出してしまう。
これはスタンドの「矢」に刺された時と同じような症状で、感染者からチープ・トリックは失われ、生命活動に必須なエネルギーが瞬時に流出してしまうため、死亡に至る。
ただし、この感染はチープ・トリックの意志と関係なく、見られたなら必ず感染するという常時発動している能力である。
言い換えると「知性」の中で生きるスタンドウイルスの生態である。
このため、誰かに背中を見られたら、チープ・トリックは必ず振り返って寄生しなければならない。
なお、チープ・トリックはしゃべる、という能力しか持たないが、それゆえにしゃべる能力を成長させている。
当初は人間にしか通じない会話であったが、犬猫などのある程度知性ある生き物にも会話できるようになっていた。
これにより、犬猫にも「背中を見られる」と乗り移れるようである。
スタンドの声が聞こえなかった本体
誠実で、ちょっと儲けてやろうと企む程度の普通の営業マン、乙雅三に発現したチープ・トリック。
その器はまだ成長しきる前で、自身のスタンドに気づくことなく、スタンドも成長途中であったのではないか。
チープ・トリックが途中で見せた動物に対するスタンド会話も、不動産の営業マンとして目指していた乙雅三の本来の成長すべきスタンドの方向性であったのかもしれない。
だが、それに気づく前に、自身の背中に対するコンプレックスをスタンドとして強引に発現させられ、吉良吉廣に駒として本人も気づかぬままに使われてしまう。
もう一つ、チープ・トリックに仮説がある。
チープ・トリックはスタンドウイルスであるとすると、世の中に存在するウイルスと同様、本体を操って感染を広めるという能力が備わっていたのではないか。
例えば蛾の幼虫に寄生するある種のウイルスは、幼虫の遺伝子を書き換えてしまう。
すると幼虫はウイルスが全身に回った段階で木の上まで登り、そこで停止して死ぬのを待つのである。
このように、チープ・トリックも本体であるはずの乙雅三に感知されず、蛾の幼虫のように宿主を操ってしまうスタンドだったのかもしれない。
出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険
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