【スタンド考察】魂と影を扱うスタンド

「魂」と「影」を扱うスタンドについて/Souls &  Shadows

どうも!
タカウチです。

いつも応援ありがとうございます。

さて、ブラック・サバス取り立て人マリリン・マンソンの考察もしてきたので、
「魂」と「影」を扱うスタンドについて
考察をまとめてみようと思います



「魂」を扱うスタンド

ジョジョ世界において、魂というものは何度か描かれてきている。
登場人物の死の瞬間であったり、魂を操作するスタンドとの戦闘などである。
そして、その魂を表現される人物がスタンド使いの場合、魂をスタンド体で表現していることがある



この違いはなんだろうか?
当考察では、下記リンクでも以前記載したように、「魂の器」があると仮定している


この「魂の器」の中に「知性」と「生命エネルギー」に満ち溢れた「魂=真の自分」がいるのだ
この「魂」は純粋で、自由である
だからこそジョジョの登場人物はみな、生き生きとしているのだ

そして、「魂の器」には年輪のように人生の経験を通じた「精神の紋様」が刻まれている
この「精神の紋様」に彩られた、「魂の器」から飛び出した「真の自分の一部」こそがスタンドである

冒頭の問いの答えは、「魂の器」が割れ、「魂」そのものが抜けている描写と、「魂の器」から飛び出したスタンドだけが遊離している描写の違い、である



スタンドだから「魂」ほど重要ではないかというと、そんなことはない
「魂」とスタンドはニアリーイコールであるし、多くの場合、スタンドは「矢」による傷などで「魂の器」に風穴を開けてそこから出入りしている
このため、スタンドが消えると、その風穴から「魂の器」に満ちている「知性」と「生命エネルギー」が雲散霧消して死に至る



では、「魂」を操るスタンドは何をしているのか?

オシリス神はその能力で直接「魂の器」を掴み、可塑性を与えて加工し、
アトゥム神は「魂の器」を共振させる振動波を発し、
ボーイ・II・マンは頰の風穴から「生命エネルギー」を吸引する



上記の三体のスタンドに共通することだが、特化したスタンド能力を持ってしても、人間から「魂」を直接抜き出すようなことは出来ない
そのため、彼らは本能的に感じ取っているのか、ギャンブルに負けた瞬間という肉体も精神も無防備な瞬間を狙う

シルバーチャリオッツ・レクイエムは他のスタンドのように外から「魂」に影響を与えるのではなく、「魂」とつながる集合無意識を通して、「魂の器」や肉体という壁の内側から直接影響を与える。





「影」を扱うスタンド

「影」とは常に付いて回るものであり、そして意識の外にある自分自身の投影である
そして、ジョジョ世界において影とは精神的な影=意識の外、油断、そして精神の隙間に通ずる

この「精神の影」は「魂の器」まで容易に届く精神のバックドア、裏道となっている
人間は誰しも影を常に意識していられないように、精神の防護を常に張り続けることはできない

「影」に関わるスタンドは、精神のセキュリティホールに巧みに入り込み、「魂」に特化した能力ではないにも関わらず「魂の器」にまで手を伸ばす



セト神は「影」から侵入し、「魂の器」にある「知性」を剥ぎ取り、
ブラック・サバスは「影」から侵入し、「魂の器」を掴み、
取り立て人マリリン・マンソンは「影」から相手の金銭的価値観を読み取り、影の通路を通って奪い去る




「影」は非常に強力である
それ故に、スタンド発動に制約が多かったり、能力顕現型としてスタンドエネルギーを一極集中しているものが多いようだ


出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険

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