リンプ・ビズキット/Limp Bizkit
リンプ・ビズキット
本体名:スポーツ・マックス
破壊力:なし
スピード:B
射程距離:B
持続力:A
精密動作性:C
成長性:E
ホワイトスネイクの「DISC」によりスタンド能力を手に入れたヤクザ。
本体名の元ネタはマックスマーラー(Max Mara)の女性向けカジュアルライン、スポーツマックス(SPORTSMAX)から。
スタンド名の元ネタはアメリカのニューメタルバンド、リンプ・ビズキット(Limp Bizkit)から。
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能力は「透明のゾンビを生み出し、操る」。
スタンドビジョンがないタイプの能力顕現型スタンド。
このタイプのスタンドが生成するものは余剰スタンドエネルギーからなるもので、スタンド体そのものではない。
このため、透明のゾンビがいくら傷ついてもダメージフィードバックは起きない。
以降、透明のゾンビという言葉を使っていくが、ジョジョ世界において、幽霊と透明のゾンビは一線を画している。
しかし物質に干渉することが基本できない。
透明のゾンビはスタンド使いでも「見えない」
が、物質に干渉できる。
この特徴を区別するために、透明のゾンビという言葉で以降、考察していく。
リンプ・ビズキットは近くに存在する生物の死骸を元に、透明のゾンビを生み出す。
この透明なゾンビは死骸の生前の姿形をしており、体格や筋力なども生前と同等かそれ以上にある。
リンプ・ビズキットによって生み出されたゾンビたちは生前の生物の知性や知識を保持している。
が、それも断片的なものであり、理性もほぼ無い。
血と脳みそを食らいたいという渇望を埋め込まれており、生者を見つけると襲いかかる。
なお、どのように生者を知覚しているかは不明。
さらに床の上だけでなく壁も歩き進むことができる模様。
透明のゾンビはスポーツ・マックスのスタンドエネルギーを生物の形にまとっているため、実体を持つ。
血液や水などを被れば、その形に液体が垂れて、どこにいるか見つけることができる。
リンプ・ビズキットが呼び出す透明のゾンビには死骸の経過時間はあまり関係ないようである。
囚人墓地の死者や、その場で死んだばかりの女、剥製にされた鳥やワニまでが凶暴なゾンビとなった。
透明のゾンビは非常に凶暴で、自身の肉体が傷つくことを恐れずに噛みついてくる。
倒すには動けなくなるほど破壊するか、頭部を破壊するしかないようだ。
追記であるが、リンプ・ビズキットのスタンドビジョンはスポーツ・マックス登場時に描かれた蛆である、とする説もある。
不完全な魂の復活
能力の本質は「死骸から知性情報を呼び起こし、透明な肉体を生成する」。
リンプ・ビズキットは死骸にたかる蛆のように、その肉体にスタンドエネルギーの卵、核を埋め込む。
そして、リンプ・ビズキットは死骸に隈なくたかり、付着する「知性」を参照して、「魂」のコピーの生成を試みる。
しかし、「魂」は死んだ瞬間に飛び去っているので、存在はしないため、生成できるのは付随した原始的な本能程度である。
さらに、リンプ・ビズキットは死骸に残る「知性」から肉体の構造情報を参照し、「魂」のコピーと融合させる。
これにより、スタンドエネルギーと「魂」の融合したスタンド生成物である透明のゾンビが生み出される。
これはリンプ・ビズキットの能力で器だけを再生して、器から中身を埋めようとするような行為である。
本来、「魂の器」の中には「知性」から人の記憶と経験によって醸成された精神が詰まっているものである。
しかし、リンプ・ビズキットでは飛び去った精神と魂を再生できない。
クレイジー・ダイヤモンドのように、物体に宿る構造情報にスタンド能力で賦活すると、「知性」はその「引力」を強化し、元の形状へ戻ろうとする。
透明のゾンビはというと、穴だらけの「魂」の欠損を埋めるため、生物の「知性」を奪い取ろうとする。
これが透明なゾンビの渇望、新鮮な血液や脳髄をすすりたい、という形で発露するのである。
透明のゾンビは「魂」とスタンドエネルギーの融合体であるため、生物的に生きているわけではない。
死骸に住み着いたリンプ・ビズキットが死骸に遺された「魂」の残響を賦活し、酷使することで制御している。
これにより、リンプ・ビズキットは大量の透明なゾンビの制御には一切スタンドエネルギーを割かず、その肉体の維持に力を注いでいる。
透明のゾンビの肉体は過去の肉体の情報を参照してリンプ・ビズキットがスタンドで固めているだけである。このため、透明なゾンビは攻撃してバラバラに切断しても倒せるわけではない。
作中でもスポーツ・マックスが自らの頭部を切り離してエルメェスの攻撃を回避していた。
では、何が効果的なのかというと、「魂」のコピーの破壊か、戦闘できないくらいにゾンビの肉体を破壊することである。
「魂」のコピーは透明のゾンビの「知性」と結合しているため、「生命エネルギー」であるスタンドの攻撃で「知性」にノイズが混じる。
これを続けることで「魂」のコピーの欠損は激しくなり、肉体を維持できなくなる。
また、透明のゾンビの頭部を破壊すると、そこに依存する「知性」ごと吹っ飛ぶためか、一撃で倒せるようだ。
なお、スポーツ・マックスはエルメェスに倒された瞬間に本人も気づかずに、自分自身が透明のゾンビとなっていた。
本来、死亡するとスタンドのDISCごと失われてしまうので、このような事態は起きないはずである。
これは、スポーツ・マックスが死の直前まで全力でスタンド能力を開放しており、近くにある死骸全てを透明のゾンビに変質させていたことが原因と思われる。
スポーツ・マックスは自分自身が死んだことすら気付かぬほどに集中していた。
このため、死の瞬間にリンプ・ビズキットが自身に発動し、飛び去る直前の「魂」を捉えて透明のゾンビにしたのだ。
このため、スポーツ・マックスだけはスタンド使いのまま、まだ知能が残っている状態でゾンビ化したのである。
リンプ・ビズキットの最大の功績は間違いなくDIOの骨を「復活」させたことであろう。
本来、リンプ・ビズキットの能力であればDIOの透明のゾンビ、しかも骨のサイズからして体のごく一部だけが現れるはずであった。
しかし、スポーツ・マックス自身が「あり得ない」という通り、動かないはずのDIOの骨そのものが動き出した。
なぜDIOの骨だけ挙動が違ったのか?
これはDIOが事前に仕掛けておいた「天国」へ至るための「14の言葉」の仕掛けと「解放されたザ・ワールド」の影響である。
詳細は別の記事で考察する。
一目置かれるダウンタウンのヤクザ
エルメェスにとって、あなたグロリアの仇であるスポーツ・マックス。
ダウンタウンのヤクザであり、コステロ家にとっては因縁の相手となった。
他のホワイトスネイクの配下に比べるといくらか従順である。
正体を隠していたプッチ神父と共に礼拝も欠かしていなかったようだ。
恐らくこれは実在のアーサー・ホーランド神父と改心したヤクザの親玉の話がモチーフと思われる。
無論、スポーツ・マックスは本当に改心したわけでもなく、プッチ神父もまたリンプ・ビズキットの「魂」の復活能力を「天国」へ至る手段として研究していたに過ぎないのだが。
出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険
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漫画考察ランキング1位達成!!漫画ランキング1位狙ってますので、
こんばんは!初コメント失礼します。
返信削除リンプビズキットは博物館で真価
を発揮するスタンドだと思います。ティラノサウルスやプテラノドンなど恐竜のゾンビを生み出せば主人公一行に勝ち目は薄いでしょう。
ゾンビを複数生み出す描写があったので見えない恐竜達が世界も滅ぼしてしまうかも…
以上です。長文失礼しました。
コメントありがとうございます。確かに博物館だととんでもないことになってしまいますね。スケアリー・モンスターズを超える恐竜の巣窟。透明なゾンビは弱点もないし、本当に世界が滅ぶ規模になってしまいますね。
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