【スタンド考察】ブンブーン一家のトゥーム・オブ・ザ・ブーム ワン、ツー、スリーを解説!

トゥーム・オブ・ザ・ブーム ワン、ツー、スリー/Tomb of the Boom 1,2,3

破壊力:D
スピード:C
射程距離:C
持続力:B
精密動作性:C
成長性:C

ベンジャミン・ブンブーンのトゥーム・オブ・ザ・ブーム ワン
L.A.・ブンブーンのトゥーム・オブ・ザ・ブーム スリー

トゥーム・オブ・ザ・ブーム ワン、ツー、スリー

複数の足を持つトゥーム・オブ・ザ・ブーム ツー
砂鉄でジャイロを捕縛するトゥーム・オブ・ザ・ブーム スリー

本体名:ベンジャミン・ブンブーン、アンドレ・ブンブーン、L.A.・ブンブーン

ベンジャミン、アンドレ、L.A.のブンブーン一家

残虐なスタンド使い一家

破壊力:D
スピード:C
射程距離:C
持続力:B
精密動作性:C
成長性:C

砂漠出身の賞金稼ぎ家族、ブンブーン一家のスタンド。
スタンド名の元ネタはアメリカのヒップホップ・デュオ、アウトキャスト(Outkast)の楽曲、トゥーム・オブ・ザ・ブーム(Tomb of the Boom)から。
本体名はアウトキャストのメンバー、アンドレ・3000のフルネームであるアンドレ・ローレン・ベンジャミンから、ベンジャミン、アンドレ、L.A.となっている。
愛馬名の元ネタはジミ・ヘンドリックス (Jimi Hendrix)の楽曲、クロスタウン・トラフィック(Crosstown Traffic)、フォクシー・レディ(Foxey Lady)、リトル・ウィング(Little Wing)から。

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能力は「磁力と鉄を操作する」。

ブンブーン一家それぞれが持つ、上半身が人型とアリクイの合体したような姿を持つ能力顕現型スタンド。

父ベンジャミン、長男アンドレ、次男L.A.ともにほぼ同じ能力を持っていると考えられ、3人が集まるとそのスタンドパワーは何倍にも膨れ上がるという特徴を持っている。

トゥーム・オブ・ザ・ブームは本体、スタンド体、または本体の体液など身体の一部に触れた人物に磁力を与える。
これは複数人に与えることが可能。

リゾットのメタリカと異なり、他人に磁力を与える能力となる。
この磁力はバステト女神のように、本体から離れすぎてしまうと失われるようだ。
マライアと同様、磁力だけで戦う場合、標的と付かず離れずの距離を保つ必要がある。

また、トゥーム・オブ・ザ・ブームで磁力を与えたもの同士が引かれ合うことでも磁力が急激に増加する。
さらに、その状態でトゥーム・オブ・ザ・ブーム ワン、ツー、スリー全てで標的を囲むと磁力は最大化する。

すると、磁力をもった標的同士が互いに引き合い、身体を潰し合いながら、最終的に内臓を飛び出させて死亡する。

内臓を飛び出させての殺人事件がスティール・ボール・ランレース中に発生

さらに、トゥーム・オブ・ザ・ブームは本体の周囲10メートル程度では強力な磁場を発生させ、鉄を操ることができる。

砂漠や荒野のように地面と接している場所では、特にその能力を十全に発揮することができる。
作中においても、ベンジャミンやL.A.は磁力で砂鉄を固めることで、ジャイロやジョニィを縛り付けている。

呪いの力で鉄アゴ顔面整形するベンジャミン・ブンブーン

さらにベンジャミン・ブンブーンは自身の鉄の顎も自在に操作して、顔の整形まで行なっている。





感染する呪いという能力

真の能力は「知性に感染するスタンド磁力」。

宇宙を司る四つの力の一つに電磁気力というものが存在する。
難しいことは省略するが、電子の移動や回転によって電力と磁力が同時に発生するのである。

ブンブーン一家は悪魔の手のひらの呪いによって、自身の肉体を覆うように電子のスピンを引き起こすスタンド磁場を獲得している。

この磁場は非生物には通常の磁力のように働く。
これをトゥーム・オブ・ザ・ブームによってスタンドエネルギーの形と流れを操作することで、意図した方向に砂鉄を操作して捕縛や銃弾からの防御をしているのである。

鉄球を無効化するベンジャミン・ブンブーン

また、ベンジャミン・ブンブーンは空中にドリル状のスタンド磁場をつくることで、ジャイロの鉄球を削り取り、無効化して見せている。


さらに、トゥーム・オブ・ザ・ブームのスタンド磁力は「知性」に感染するという特性を持っている。
本体の一部またはトゥーム・オブ・ザ・ブームに生物が触れると、その「知性」に磁力が感染する。

ブンブーン一家の場合はその能力の制御によって肉体を覆う形でスタンド磁場が発生しているが、感染した側はなんと肉体の内部へ内部へと「知性」を通じて磁力が浸透していく。

鉄が体内にめり込む

最終的に、感染した磁力はその人物の身体の中心である腹部、仙丹にあたる部分から発生するようである。
この状態になると、鉄などの磁性体は次々の体内にめり込んで来てダメージを負うことになる。

さらに、磁力に感染したもの同士やブンブーン一家が近づくと、まるで磁石と磁石が近づいて磁力が高まるように、磁力が高まる。
最後には、腹部に集中している磁力同士の引き合いによって内臓が飛び出して感染者は死亡することになる。

互いに潰しあってしまうジャイロ、ジョニィ、マウンテン・ティム






一家が同じスタンド能力の理由

ブンブーン一家はアリゾナ州の原住民に呪われた鉱山と呼ばれている山に入り込んだことで呪いの力を手に入れている。
恐らく、ベンジャミン・ブンブーンの言葉から鉄鉱山に山師として1発当てるために入り込んだのだろう。

その際、世界に散らばった「特異点」の一つであり、「大地の知性」の引力発生場である「悪魔の手のひら」に巻き込まれる。
移動する悪魔の手のひらがたまたま鉱山を取り込んだのか、元々鉱山が悪魔の手のひらであったのか明言はされていないが、恐らく鉱山そのものが「矢」や「隕石」のように力を持つ場所だったと思われる。

こういった「特異点」は壁の目のように「聖なる遺体のパワーの残滓」の可能性もあるが、その考察は別記事とする。

ベンジャミンとL.A.・ブンブーン

ブンブーン一家は悪魔の手のひらの周囲の環境の影響をスタンド能力化するという特性により、一家全員が「鉄を操る磁力」という似たようなスタンド能力を獲得している。
恐らく鉄鉱山の中では磁場が乱れており、その中で死にかけることで磁場がスタンド化したと思われる。

元々気に入らないものを残虐に殺害したり、自分の利益のために殺人を請け負うようなクズであるため、獲得したスタンド能力も殺人に使っていたようである。

その能力でマウンテン・ティムを陥れるが、ジャイロの機転によってアンドレは失血死、ベンジャミンはジョニィのタスクACT1の回転により真っ二つに身体切断される。

アンドレとベンジャミンは死亡し、L.A.は悪魔の手のひらに置き去り

復讐に燃えるL.A.もタスクによって下され、迷宮化を始める悪魔の手のひらに置き去りにされてしまうのであった。


出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険

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