破壊力:E
スピード:C
射程距離:C
持続力:B
精密動作性:C
成長性:D
オー!ロンサム・ミー
本体名:マウンテン・ティム
手品のようなびっくりロープ
破壊力:E
スピード:C
射程距離:C
持続力:B
精密動作性:C
成長性:D
ルックスもイケメンなカウボーイ、マウンテン・ティムのスタンド。
本体名の元ネタはアメリカのサザン・ロック・バンド、オールマン・ブラザーズ・バンド(The Allman Brothers Band)の楽曲、マウンテン・ジャム(Mountain Jam)から。
スタンド名の元ネタはアメリカのカントリーシンガーのドン・ギブソンの楽曲、オー!ロンサム・ミー(Oh! Lonesome Me)から。
愛馬の元ネタはカウボーイを歌ったカントリーミュージック、ゴースト・ライダーズ・イン・ザ・スカイ(Ghost Riders in the Sky)から。
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能力は「ロープ上に限り、自分または相手の肉体をバラバラにして移動、元に戻す」。
オー!ロンサム・ミーは身体と一体化する特殊なロープを顕現させる能力顕現物質型スタンド。
マウンテン・ティムは、自身の操るロープを伝って自分の肉体を手、指、腕、肩、胴体、脚と自在にバラバラにして移動することができる。
ロープ上を滑るようにして、自在にバラした肉体の一部を移動させることができる。
そのうえ、マウンテン・ティムは投げ縄、ロープの扱いの名人であるため、攻撃の射程距離が非常に伸びることになる。
作中でもジョニィに扮したベンジャミン・ブンブーンにロープを投げつけ、そのロープの先に拳を伝わせて殴打したり、空中のブラックモアに対してロープから手と拳銃を移動させることで至近距離射撃をするなどしている。
また、オー!ロンサム・ミーの肉体をバラバラにする能力は防御にも使える。
オエコモバのスタンドでマウンテン・ティムが爆破された際も、咄嗟に自分のロープに触れることでオー!ロンサム・ミーを発動し、爆破でバラバラに吹き飛ぶダメージを自らバラバラになることで抑えている。
この肉体をバラバラにすることは切断面から血が出るわけでもなく、ロープ上にある限り肉体は正常に機能するようだ。
そして、自在に肉体を元に戻せる。
ただし、頭部をバラバラにすることはリスクがあるのか、もしくは出来ないと思われる。
作中、ブラックモアのキャッチ・ザ・レインボーに頭部を攻撃された際は、頭部をバラバラにしてダメージを軽減することなく、致命傷を負っていた。
自身の肉体をバラバラにするだけであれば限定的な身体拡張型スタンドとするところであるが、オー!ロンサム・ミーはロープに触れた他人もバラバラに出来る。
このことから、触れたものをバラバラにする特殊なロープを生み出すのがオー!ロンサム・ミーのスタンド能力と考えられる。
多次元ロープとバラバラ人間のスタンド
能力の本質は「多次元ワームホールのロープによる身体の分離」。
オー!ロンサム・ミーは、マウンテン・ティムがアリゾナ砂漠の悪魔の手のひらで遭難して死にかけた際に発現した能力顕現物質・身体拡張型スタンド。
マウンテン・ティムの持つ特殊なロープを具現化し、このロープを起点に肉体をバラバラに拡張するハイブリッド能力と考えられる。
オー!ロンサム・ミーはマウンテン・ティムのスタンドエネルギーを鍵として、自身の操るロープ内にワームホールを開く。
最近の研究でも徐々に明らかになっているが、ワームホールは、空間に穴を開けてつながる通路というより5次元以上の多次元方向への移動によってなされるという。
この多次元方向は3次元生物である我々に知覚することは出来ない。
が、理論上はなんと縦、横、高さという方向に対して極微の世界で折りたたまれている、または回転して巻き込んで存在しているという。
そして、その多次元方向に干渉できるのは一部の素粒子や重力だけである。
オー!ロンサム・ミーはその極小のワームホールをロープ上に限り自在に展開する能力である。
ロープという直線も遠くから見れば線という1次元。
しかし、ロープに乗った蟻から見ればそこは平面という2次元。
さらに、ミクロの視点で見れば、ロープには厚みもある3次元である。
このように縮小していくと次元の扉は開いていくのである。
そして、この多次元方向には重力だけでなく「知性」、スタンドエネルギーも侵入できる。
その極小の多次元の方向を、人体が通過できるように自在に拡張、維持することのできる特殊なロープこそがオー!ロンサム・ミーである。
ロープ上のワームホールから11次元とも言われるいずれかの次元方向に肉体を通過させると、3次元空間上からは身体がバラバラに分離しているように見える。
さらに、マウンテン・ティムのロープ捌きによってこのワームホールは自由にロープ上を移動できる。
これによって、ロープ上の肉体を自在に移動するのである。
このワームホールはマウンテン・ティムのスタンドエネルギーを鍵に開くので、マウンテン・ティムが触れてさえいれば、他者の身体もバラバラにできる。
作中もルーシーをバラバラにすることで天井からの脱出を図っている。
さて、ここまでオー!ロンサム・ミーによるロープの特殊能力を解説してきた。
別の側面から見ると、オー!ロンサム・ミーはマウンテン・ティムの持つロープに触れた人物と融合し、バラバラ人間にする身体拡張型スタンドである。
オー!ロンサム・ミーはロープ上に限定して、ロープと融合しながら身体を拡張させるスタンドなのである。
このバラバラになる次元方向の移動はスティッキィ・フィンガーズに非常に近い。
ただ、ブチャラティと異なり、マウンテン・ティムの攻撃方法はロープか拳銃しかないため、頭部を分割するようなメリットは今までほぼなかったと思われる。
このため、ブラックモア戦において、頭部に裂傷を与えられた際に咄嗟にバラバラになることが出来ず、致命傷となった。
メンタルもイケメンなカウボーイ
当初、ルックスもイケメンくらいしか情報のなかったマウンテン・ティムだが、実は人望に厚く尊敬されており、保安官助手を任されるほどであった。
モンタナからテキサスまで大西部を移動して賞金首を追うなど正義感に溢れる人物で、馬すらも彼が来ると頭を垂れるという。
キザなセリフが目立つ男だが、己が守ると決めた約束、守ると決めた女性は命を賭けて守る、自身の正義に一本筋の通った男である。
スタンド能力的にはロープによって敵をバラバラにして弱体化していくような役割がおそらく最も効果的な立ち回りであったはず。
しかし、マウンテン・ティムはその正義感から真正面に敵に立ち向かうのである。
16歳のときに合衆国の騎兵隊に所属していたが、アリゾナ砂漠に出現する「悪魔の手のひら」に巻き込まれて遭難、高温と熱射で小隊は焼け死んで全滅した。
唯一、装備していたロープについたごく僅かな夜露を身体で吸い取ったマウンテン・ティムだけが生き延びた。
この場所が悪魔の手のひらであったこと、生き延びる気力が強かったことが幸いしたのか、スタンド能力に目覚めたのである。
悪魔の手のひらの特性により、スタンド能力は発現時の環境や近くにある道具に関係しやす。
マウンテン・ティムの場合、目覚めた状況からロープと身体が一体化するというオー!ロンサム・ミーが発現した。
地元のインディアンからは呪われた能力と呼ばれるこの未知の才能を、マウンテン・ティムは「立ち向かうもの」スタンドと名付けた。
携帯電話もメールもない時代、約束は大事な概念だった。
アメリカ大陸を大移動しながら、多くの人の間で信頼関係を築く生き方をしているマウンテン・ティムは真っ直ぐな信念を持っている人物である。
結い上げ、縄をなって太くしてきた信頼の綱。
だからこそ、どんな困難であっても立ち向かい、生き方を貫く。
その反面、帰る所が欲しかっただけさ、と願う寂しさをスタンド名、オー!ロンサム・ミーが物語っている。
出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険
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