アトム・ハート・ファーザー/Atom Heart Father
破壊力:E
スピード:E
射程距離:なし
持続力:A
精密動作性:E
成長性:E
ジョジョの奇妙な冒険ABC アマゾン マーケットプレイス登録商品 【シングルカード】 4弾 【スかターター専用(ST)】 《スタンド》 J-420 アトム・ハート・ファーザー
本体名:吉良吉廣(通称写真の親父)
心霊写真の能力
破壊力:E
スピード:E
射程距離:なし
持続力:A
精密動作性:E
成長性:E
エンヤ婆から手に入れた「弓と矢」によって発現したスタンド。
元ネタはイングランドロックバンド、ピンク・フロイドの楽曲、Atom Heart Mother(邦題:原子心母)から。
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能力は「写真に撮影することで、空間と魂のエネルギーを写真に隔離する」。
通称吉良のおやじ、写真のおやじの能力はホラー映画や心霊写真を実現するような能力である。
しかも、目を離したすきにこの吉良吉廣は少しずつ写真の中で近づいてくる。
この写真で撮られた空間は周りから干渉することが出来ず、手を触れると隔離された空間を飛び越えて逆側の空間に飛び出てしまう。
さらに、撮影された空間はまるで写真の壁があるように、写真の枠より外に出ることができない。
そして、写真の中で吉良吉廣が電話の受話器を、写真の中の仗助に投擲すると、現実でも受話器が仗助に向かってひとりでに飛んでいく。
これはクレイジー・ダイヤモンドでガードしても触れることが出来ず、写真の中でぶつけられたなら、必ず現実でも時間差で同じ結果になる。
さらに、撮られた写真を破壊しようとしても、中の人物にダメージがあるのみ。
まさしくホラーの世界、呪いの写真の能力である。
写真と現実空間をリンク
この能力の本質は「空間を撮影することで、魂のエネルギーと物質の知性を抜き取りを写真に映し込む」。
アトム・ハート・ファーザーは撮影した空間を封じて写真と強制連動させる能力顕現型スタンド。
アトム・ハート・ファーザーは吉良吉廣が空間に満たしたスタンドエネルギーを光源として、カメラで撮影することで写真内に「魂」を映し出す。
昔、カメラは被写体の魂を抜き取る、などと言われたがアトム・ハート・ファーザーはまさにそれを地で行くスタンドである。
被写体の「魂のエネルギー」の一部と物体の「知性」の一部を強制的に抜き取り、写真の像が現像される。
これにより、撮影された空間とほぼ同一の「魂」と「知性」を持つコピー写真が撮像される。
吉良吉廣はこの写真の中に、アトム・ハート・ファーザーの能力で入り込むことが出来る。
つまり、吉良吉廣が写真の中で行う攻撃は全て、アトム・ハート・ファーザーの能力の影響下にあるものに攻撃としてフィードバックされる。
能力下にある空間は写真の中と同じことが起きるようになるのである。
写真の中で受話器を仗助にぶつければ、「運命」は仗助に受話器がぶつかると決定され、実空間において物体の受話器が浮き上がり仗助に飛来する。
しかも、「運命」により受話器は仗助にぶつかった、と決まってしまっているので、受話器は避けることもクレイジー・ダイヤモンドで叩き落とすことも出来ず、必ずぶつかる。
これを利用し、吉良吉廣は写真の中で承太郎と仗助の首を包丁で切り飛ばし、一網打尽を狙った。
また、攻撃の起点になる心霊写真を破いても能力は解除されない。
それどころか、能力下空間は写真と同じことが起こるので、写真を破けば空間内の人物も物体もバラバラに破かれ吹き飛ぶことになる。
逆に写真を治せば、空間内のバラバラも元通りとなる。
なお、能力下空間は写真の中と同じと決定されているため、写真の画角より外、写真の外には見えない壁があり、出入りができなくなっている。
能力下空間は写真の中とリンクした、写真の投影像のような状態にある。
このため外から見えはするが、幽霊のように存在、次元のズレた状態となっていて、侵入することはできず能力下空間を飛び越えて反対側に飛び出てしまう。
アトム・ハート・ファーザーは、撮影された人物の「魂」の一部も物質の「知性」も撮像して、写真内に問答無用で取り込む、非常に強力な運命干渉タイプのスタンド。
囚われてしまっては脱出不能である。
作中でもアトム・ハート・ファーザーを破ることはできていない。
これにより、幽霊である吉良吉廣を「魂」の一部を取り込む能力で新たな写真に封じた。
そして、接写によって非常に狭い空間を再撮影することで能力下空間を小さく再定義し、自分たちを解放した。
空条承太郎の機転がなければ逃れられなかったアトム・ハート・ファーザーであるが、吉良吉廣は以降この能力を使っていない。
これらから、アトム・ハート・ファーザーの能力発動条件は厳しいものであると考えられる。
それは、
・カメラを用意して、標的を画角に捉えること
・収めたい空間に吉良吉廣のスタンドエネルギーを充満させること
・撮影される場所に本体の吉良吉廣がいること
である。
この条件を満たすことが困難であるゆえ、待ちの姿勢でしか使わなかったのだろう。
最後にアトム・ハート・ファーザーの弱点であるが、これは一度に一空間しか捕らえることができないことである。
カメラで吉良吉廣だけ再撮影してしまえば容易に脱出可能である。
なお、吉良吉廣は「矢」によって写真の中に入る能力を手に入れた、と発言していることから、元々は本体やものを写真を入り口とした異次元空間に入れる能力であったと思われる。
殺人鬼の父と吉良の過去
いくつかのインタビューにおいて、荒木先生はキャラクターのプロフィールを徹底して細かく決めていると述べている。
何故その人格になったのか、決まっているが作中で描くとは限らない、ということだ。
吉良に関しては、両親が老いてからできた一人っ子だったようだ。
厳格で教育に熱心な親で、特に母親は厳しく、虐待されて育ったという。
吉良は幼少の頃から手への異常な愛情と殺人癖を把握しており、バレないように目立つことを避けていた。
それが、教育熱心な母親には異常に映り、行きすぎた愛情が虐待へ至ったのかもしれない。
虐待は女性の手への異常な性癖を抑えるどころか、鬱屈した怨念のエネルギーへと変化して溜まる一方となった。
吉良吉廣がどのような仕事をしていたのか不明であるが、吉影が21歳の時に癌で亡くなっている。また妻がどんな仕事をしていて、いつ死亡したのかは全くの不明である。
どうやら吉良吉影が18歳で初めて殺人をしたことも薄気付いており、見守る途中で死亡し、幽霊となっても見守り続けたようだ。
恐らく、2人とも子供への愛し方がわからない不器用な人間であったのだろう。
少なくとも吉良吉廣は息子を愛し、守ると決めていた。
幼少から爪を切る、爪を噛む癖、変な趣味、そして18歳でおかした杉本鈴美の殺人事件、すべてを知った上で匿っていた。
どう取り入ったのか不明だが、吉良吉廣はこの「矢」を息子を守るためにしか使うつもりがなかった。
自身のスタンドを目覚めさせ、死んだ後も吉良吉影を守れるようにした。
なお、吉良吉廣は吉良邸の地縛霊となっていたようである。これは「振り返ってはいけない小道」付近に囚われていた杉本鈴美も同様。あまり自由に出歩ける幽霊はいないようだ。
吉良吉廣は承太郎たちとの戦いの中で偶然であるが、アトム・ハート・ファーザーの能力で吉良邸を撮影し、その写真ごとであれば移動できることに気づいたようだ。
世間的には間違っているかもしれない。
息子の吉良吉影から父として愛されていたかも分からない。
それでも、吉良吉廣は不器用ながらにも最期まで息子を愛し続けた。
なお、吉良吉廣の矢の流れは別記事を参照していただきたい。
出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険
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