鉄球の回転
本体名:ジャイロ・ツェペリ
応用技豊富な鉄球の回転
ジョジョ7部の主人公の1人、ジャイロ・ツェペリが使用する技術。
1:$\frac {1+\sqrt{5}}{2}$
ネアポリス王国の中でもツェペリ家に代々伝わる、「黄金の回転」を利用した技術である。
本体名の元ネタはイギリスの偉大なロックバンド、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)から。
能力は「回転による振動で身体操作」。
ジャイロは腰の左右のホルスターから鉄球を投擲する。
それだけでなく、回転によるさまざまな応用技を見せている。
最大で2個の鉄球であるが、その回転により一度投げた鉄球も手に戻ってくる。
さらに、失った場合も鉄板などを回転の技術により掘削することで鉄球に成形して補充しているようだ。
ジャイロの使う鉄球の回転は代々ツェペリ家に伝わるものである。
ツェペリ家は法務官として罪人を安らかにし、速やかに刑を執行するための技術として伝えており、元々戦闘のための技術ではない。
ツェペリ家は法務官としての側面は王国とつながる裏の顔。
普段は医者として生活をしている。
ここでも鉄球の回転は患者をリラックスさせたり落ち着かせるために使われている。
鉄球を肉体上で回転させることで、刺激を与えて筋肉や皮膚、神経に反応を引き起こすことが出来る。
作中でも皮膚や筋肉を収縮することで硬化させて銃弾の直撃に耐えたり、身体中の水分を搾り尽くす、相手の手指を操作するなどを自在に行なっている。
また、皮膚や筋肉を弛緩させてることで一切の反作用をなくして見つからないようにしたり、ジャイロとジョニィ共々狭いところに潜り込んでいる。
神経を刺激して弛緩させることで、死刑囚を穏やかにすることも可能である。
鉄球の回転による振動は、ソナーのようにその振動の反響によって状況を探知する。
ジャイロは鉄球の回転によって。岩場の裏に何があるのか、体内の患部がどうなってるのかを反響で読み取り、波紋で舞い散る埃や水面上に描き出す便利なこともできる。
ツェペリ家の鉄球の回転は、自然界に存在する造形の極致、黄金比を参考にしている。
黄金比とは、人間が美しいと感じる造形や、自然の造形に隠された比で、縦横比が約1:1.618となる比である。
なお、正確には
である。
この比に沿った容姿、手足などのバランス、木の枝、葉の形状、蝶の翅のサイズなど美しいものは必ずこの比になっているという。
そして、この縦横比の長方形を黄金長方形と呼ぶ。
黄金長方形は、長方形内で正方形を区切ると、残った長方形もまた黄金長方形となる。
この長方形からまた正方形を区切ると、また黄金長方形が、と無限に黄金長方形が現れる。
そして、この正方形の中心を沿うように描かれる無限の回転を黄金の回転と呼ぶ。
ツェペリ家の鉄球の回転はこの黄金の回転をする。
自然に隠されているこの黄金の回転こそ、全ての生物に共通の無限のエネルギーを引き出すと考えられており、ツェペリ家は自然に敬意を払うようにしている。
生命のエネルギーを引き出す回転
真の能力は「黄金の回転による知性への共振」。
黄金の回転から無限のエネルギーを引き出すというこの技術は太陽のエネルギーや自然のエネルギーを引き出す、古来からの技術である。
まるで魔法か、スタンド能力かのように極小規模ながら自然を操り、肉体を操作する技術。
これは古来から、そして旧世界から存在する、生物を超越した精神のエネルギーやそれを持つ柱の男たち、宇宙から飛来したウイルス、岩人間たちに対抗するために培われてきたものと同一である。
旧世界において、吸血鬼や柱の男たち、スタンド能力に対抗するために生まれたのが、太陽のエネルギーと同一の周波数で体内の「生命エネルギー」を溜め込み、束ねて振動させ、放出するのが波紋という技術である。
一巡後の新世界において現れた黄金の回転もまた、聖人のパワーのような各地で発生しているスタンド能力に対抗するために生まれたのかもしれない。
波紋と似て、自然のエネルギーを振動、増幅させる回転もまたスタンドに近づく技術である。
黄金の回転は実のところ肉体と「知性」を振動によって操作する技術である。
肉体については前項で述べたとおりである。
さらに知性についても大雑把にであるが、回転により操作している。
これが技術というだけでは説明つかないほどの肉体の変形やダメージの移動といった現象の正体である。
クレイジー・ダイヤモンドやゴールド・エクスペリエンスがやるような「知性の構造情報」に対して振動で影響を与えているのである。
これにより肉体を大きく変形させるといった超技術を実現している。
技術と意志を受け継ぐ者、ジャイロ・ツェペリ
旧世界のツェペリ、シーザーは波紋の技術を学び、ツェペリ家の魂を受け継ぎ、ジョセフ・ジョースターへと意志を伝えた。
そして、新世界のジャイロ・ツェペリもまた鉄球の回転という技術を受け継ぎ、祖国で冤罪にされた少年の人生を継ぎ、父グレゴリオの教えに縛られ、納得を追い求め、信じて生き抜いた。
最後まで迷いながらも、父の教えという束縛から解放され、自身の生き様を決めて貫いた男である。
ジョニィとジャイロは性格が異なるがウマの合うコンビとなっている。
目的のために手段を選ばない危ういジョニィに対して指導者のように振る舞うこともあれば、謙虚に学ぶ姿勢も見せ、互いに高めあう仲である。
さて、荒木先生によるとスタンド使いからすると、波紋使いは生命エネルギーをつなぐパイプや蔓のようなビジョンをまとっているという。
【スタンド考察】DIOはハーミットパープルを使えるのか?
スタンド使いから見る波紋使いについてはこちらで考察しています。
ジャイロも当初はスタンド像が見えていなかったようであるが、聖人の遺体を手に入れることで、その後はスタンドが見えるようになっているようである。
そして、この黄金の回転にはさらに戦闘のための先の姿がある。
戦争の際、鋼鉄の鎧に身を包んだ兵士にも鉄球の回転を伝えるために、馬に騎乗した状態で馬のパワーも使うと言う伝説の「騎兵の回転」というものが存在すると言う。
ここまで行くと、その振動と回転は自然を超えたさらに先の次元へと影響を及ぼすだろう。
出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険
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