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【スタンド考察】ジャイロのスキャンを解説!

スキャン/The Scan

破壊力:?
スピード:?
射程距離:?
持続力:?
精密動作性:?
成長性:?


スキャン

ジャイロのスキャン

本体名:ジャイロ・ツェペリ

聖人の遺体の右眼とジャイロ

鉄球の技術を拡張したスタンド

破壊力:?
スピード:?
射程距離:?
持続力:?
精密動作性:?
成長性:?

ジョジョ7部の主人公、ジャイロが聖人の遺体の右眼を取り込んだことで発現したスタンド能力。
本体名の元ネタはイギリスの偉大なロックバンド、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)から。

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能力は「鉄球を端末としたスキャニング」。

ジャイロ・ツェペリの鉄球を媒介に発現するスタンド。

悪魔の手のひらにて、ジャイロの右眼が聖人の遺体の右眼と融合することで発現している。

スキャンは、ジャイロの鉄球表面が眼球になったようなスタンド。この目は聖人の遺体の右眼と同じデザインをしており、ジャイロの右眼と視覚を共有しているようである。
また、鉄球を投擲した際に、聖人の遺体の両眼を保持していたスタンド像と同じスタンド像が現れることから、両眼の遺体のスタンド像は本来この人型だと思われる。

聖人の遺体の両眼のスタンド像

ジャイロ曰く、「スゲェーよく見えるぜッ」とのことで視力も高く、見える範囲も非常に広いようである。
元々鉄球の技術で、振動から蜃気楼を起こしたり、振動を読み取って遠くの人間を検知するなどできることから、このスキャンは鉄球の技術をチューン・アップしたスタンドといえる。

また、スキャンの視覚は反響定位を視覚化することもできる。
作中においては、鉄球の回転が発する振動波の反射を検知することで、スケアリーモンスターズの恐竜をレントゲンのように骨まで透過して観察したり、鉄球をぶつけた家の屋内の様子を視覚化して調べている。

スキャンで透視

骨の状態が見れることにどんな意味があるのか、というと医療の技術を磨いているジャイロにとっては非常に重要な意味がある。
人体を治療できる、ということは人体の弱点がどこかもわかる、ということである。

ホット・パンツやリンゴォ相手に正確に身体全体の痺れを引き起こす箇所への鉄球投擲をしたのもこのスキャンの能力があってこそだと思われる。

スキャンで体内まで透過

さらに、鉄球の回転をある程度操作できるようになっているようだ。
作中でも一度投擲した鉄球を、さらにそこから跳躍させるなど、これまで以上に自在に動かしている。

元々尋常ではなかった鉄球の回転技術はスタンド能力を得てからより異常な動きをするようになっているのである。





鉄球に物質融合するスタンド

能力の本質は「鉄球に物質融合し、知性に共振する振動波を受信」。

聖人の遺体や悪魔の手のひらで発現するスタンドは周囲の環境や、本体の技術を元に能力を発現しやすい。
スキャンはジャイロの鉄球技術をチューン・アップする形で発現した、物質操作型スタンド。

聖人の遺体の右眼でスタンド発現

スキャンは使用期間が短いため、詳細不明であるが恐らくジャイロの鉄球に物質融合する形で発動するスタンド能力である。
物質操作型スタンドはゲブ神エンプレスのように、媒介となる物質と融合することで、その物質を操作する遠隔操作型のスタンド。

ゆえにスキャンは鉄球の動きをより操ることができるようになっているし、遠隔操作型であるため鉄球と視覚を共有できるのである。

物質操作型スタンドは通常、融合した物質を変形させてスタンド像を形作る。
スキャンの場合は鉄球に宿る眼球という形でスタンド像が発動するが、投擲時にヴィジョンとしてもスタンド像が現れるようだ。

スキャンのスタンド像登場

元々鉄球の技術は肉体や自然物に宿る「知性」への共振現象を引き起こす。
スキャンはこの振動波の周波数拡張、振動波の全周囲への発信、反射波を受信、受信した波形の図像化をする。

元々ジャイロは、鉄球の技術によってソナーのように発した波形の応答特性を読むことはできている。
これを立体的な視覚化するのがスキャンである。

鉄球が内側を見ている

何が行われているのかを理解するために、まず我々がどのようにモノを視ているのか、光学的に簡単に解説する。
自然界ではさまざまな長さの波長をもつ振動波が太陽から降り注いでいる。
波長とは波一つ分の長さと捉えてもらえれば良い。
太陽から降り注ぐ波はだいたい300nm〜3000nmと言われており、この中で400nm〜700nmが可視光と言われ、人間が知覚できる光である。
つまり、人間の目が受け取れる範囲の波が光なのである。

物質に当たった光の波は反射をして、人間の目に入る。
目の中にはモニターの中にある画素のように微細な素子が並べられており、ここに光を受信することで素子が点灯、オフからオンになる。
この素子が2次元平面に並ぶと白黒の画像が出来上がることは想像できると思う。
これに波長の違いを色として着色すれば我々の視ている映像の完成である。

上記からすると、スキャンはまず太陽のごとく全周囲に振動波を鉄球から発している。
これは視覚で認識できないところから、スタンドエネルギーの波、知性の波であると考えられる。
この波は非常に短波長なのか、身体を通り抜けて骨までスケスケにするようだ。
そして、反射して返ってきた波を鉄球全体で受信し、映像化する。
これがスキャンの能力である。
特に波を発するのは鉄球の技術で元々あるので、スキャンは受信能力の拡張がメインと言える。

かなり詳細に説明したが、スキャンの能力は物質操作型の中でもかなり能力としては弱い。
これは聖人の遺体の片目だけで発現しているためかもしれない。
ジャイロが使い手であるため、その能力を効果的に使うことができているが、もし両目とも手に入れていたら、また違う能力となっていたかも知れない。





力を得てもぶれないジャイロ

ジャイロは真っ直ぐな男である。
それは例え、スキャンというスタンド能力を得たり、聖人の遺体を手に入れても全くぶれないほどである。

ジョニィやDio、大統領は聖人の遺体を得ることで自身の願望を実現させることに躍起になったり、野望を燃やしている。
しかし、ジャイロのみは遺体もスタンド能力もおまけとしか考えていない。

自分が救うと決めた少年のため、それをするという納得できる生き方のために自分の力でレースをし続けるのである。

聖人の遺体は死刑を無罪にはしてくれない

だからこそ、聖人の遺体の右眼もすぐに手放し、出会ったばかりのルーシー・スティールに渡してしまう。
この際にジャイロにスキャンの能力は定着していなかったため、スタンド能力も失われてしまう。
この潔さは驚くほどであるし、カッコいいと思う。

なお、この先、自分の生き方を貫くということに「飢え」が足りないことをジョニィに指摘され、「男の世界」を乗り越えることでまたジャイロは成長していく。



出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険

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