破壊力:C
スピード:C
射程距離:B
持続力:B
精密動作性:D
成長性:D
キャッチ・ザ・レインボー
本体名:ブラックモア
雨のみを操る能力
破壊力:C
スピード:C
射程距離:B
持続力:B
精密動作性:D
成長性:D
ジョジョ7部、SBRに登場する大統領の刺客ブラックモアのスタンド。
スタンド名の元ネタはイギリスのハードロックバンド、レインボー(Rainbow)の楽曲、キャッチ・ザ・レインボー(Catch The Rainbow)から。
本体名の元ネタはレインボーやディープ・パープルのギタリストであるリッチー・ブラックモア(Ritchie Blackmore)から。
能力は「雨を空中に固定する」。
ブラックモアの顔の前にお面の形としてビジョンが現れる、物質融合・身体拡張型スタンド。
キャッチ・ザ・レインボーは雨の日のみ発動することができる、非常に限定されたスタンド能力である。
雨の日、本体の周囲にある雨粒を、その場に固定することができる。
この固定能力は人が1人乗っても問題なく、ブラックモアは雨の中で空中散歩が可能である。
またキャッチ・ザ・レインボーは雨を固定するだけでなく、その雨粒の形状を変化させることができる。
この形状変化によって雨粒自体の位置を変えることはできないが、雨粒の水滴を薄い板状にする程度のことはできる。
作中、ブラックモアはこの能力によって銃創を雨粒で埋めたり、板状に変化させた雨粒を連結させることで、透明な、厚さがカッターナイフの刃よりも薄い水の板状の刃を空中にいくつも創り出している。
この雨粒の刃は非常に鋭利で、この刃に向かって身体を突き出すだけで身体が骨まで切断されるほどである。
しかもこの雨中の雨の刃であるため、よく目を凝らさなければ視認できない。
また、キャッチ・ザ・レインボーは雨粒を変形させるだけでなく、雨によって肉体側を変形させることができる。
肉体を雨粒のように、粒状に分離して落下させることができる。
この粒状に分離した肉塊はキャッチ・ザ・レインボーの能力で空中に固定することができ、さらに分離した箇所を再び融合させることができる。
作中でブラックモアはこの能力で口や腕を分離、遠隔から操作している。
さらに、この雨による分離によって肉体の一部を風雨で吹き飛ばして、また融合するという応用をすることで、ブラックモアは嵐の中を馬並みの速度で移動できる。
雨そのものになる男
真の能力は「雨と同化し、固定・操作する」。
ブラックモアが「悪魔の手のひら」にて発現はせたと思われるスタンド能力。
第7部に登場する「悪魔の手のひら」では周囲の道具や環境を取り込んでスタンドとして発現する傾向が高い。
呪われた鉱山内で遭難したブンブーン一家は磁力を操る能力を発現し、熱射の砂漠で干からびたマウンテン・ティムは手に持っていた縄と融合する能力を発現している。
ブラックモアは恐らく、雨の中の「悪魔の手のひら」に入り込み、キャッチ・ザ・レインボーを発現したと思われる。
キャッチ・ザ・レインボーはストレングスのような物質融合型スタンドで雨と融合する。
他の物質融合型スタンドはスタンドと物質が融合するのみであるが、キャッチ・ザ・レインボーはさらに本体の肉体と雨も融合する、物質融合と身体拡張のハイブリッドの特性を持つ。
まず、物質融合型スタンドの特性により、キャッチ・ザ・レインボーはお面のビジョン以外の全てのスタンドエネルギーを雨と融合させ、操作する。
また融合先が雨という液体のため、スタンドである雨はいくら攻撃しても本体にダメージフィードバックはない。
この固定能力は非常に強力で、薄刃状の雨粒は押し込んだだけで肉と骨が断ち割られるほどである。
確かに硬く固定されていれば、雨粒の薄刃も刃物のように切れそうだが、それにしても切れすぎる。
この雨粒が肉体を貫通するほどの切れ味を持つ理由を考察してみる。
結論、ブラックモアは雨粒を変形させる能力によって、雨粒を20kHz以上の高速で振動させることで超音波カッターにしていると考えられる。
切断するという現象はそもそも何なのか?
これはこの宇宙に働く4つの力の内の1つ、物体を物体として成り立たせている分子間力を引きちぎることである。
分子間力という強い力で分子同士が引き合っていることで、物体は1つの物体として形を維持している。
この分子間力を引きちぎるためにはいくつかの方法がある。
1つは、この分子間力を上回るほどの圧力をかけること。
単位面積当たりにかかる力が大きいほど、圧力は高まる。
硬くて薄い刃、刀やカッターナイフの刃はかかる力を一点に集中するため切断しやすい。
次に、熱エネルギーによっても分子間力を解くことができる。
この熱エネルギーを引き起こすのが、摩擦力であり、振動である。
振動によって発生する熱エネルギーが一点に集中するほど、そこにかかる熱エネルギーも高くなるため、切断しやすくなる。
この2点をキャッチ・ザ・レインボーの雨粒は同時に行っていると推察する。
このため、非常な切れ味を生み出し、マウンテン・ティムやジョニィ、ジャイロを切り裂いたのである。
なお、この熱エネルギーによる影響自体を取り除くことはできないようで、ジャイロの鉄球によってさらに熱せられた雨粒は蒸発してしまっている。
さて、キャッチ・ザ・レインボーの身体拡張に関する特性を説明する。
キャッチ・ザ・レインボーの場合、雨とスタンドが物質融合した雨粒と肉体が結合する。
これにより、本体ブラックモアの肉体は雨粒状に分離できるようになる。
雨という縛りのため、この分離した肉体は雨と同様に落下するのみである。
ここで、キャッチ・ザ・レインボーの能力を用いて、血肉の雨と化したバラバラのブラックモアの肉体を雨として空中に固定する。
固定された血肉は集まって再度、身体部位へと再構築される。
これにより、ブラックモアは身体の一部を空中から空中へと身体の一部を分離、遠隔操作する。
また、融合する雨粒を次々と乗り換えながら、風によって分離した血肉の雨を飛ばすことで、分離と再構築による高速移動を可能とする。
優れた諜報部隊員
ブラックモアは黒いレインコートに身を包み、蝙蝠傘を持つ不気味な男である。
口癖は「すいませェん」。
一見、覇気がなく頼らない男に見えるが、大統領へ忠誠を誓う優秀な諜報員である。
優れた観察眼、洞察力を有しており、リンゴォ・ロードアゲインからの伝書鳩到着の様子から、スタンド使いではない内通者がいることを見抜いている。
その当たりとしてルーシー・スティールを容疑者に挙げ、さらに手助けしたマウンテン・ティムもすぐに見つけ出している。
隙をつかれてルーシーに銃撃され、致命傷を負うが、キャッチ・ザ・レインボーで傷を塞ぎ、雨が止んだ瞬間に死ぬという必死の状態でも任務を遂行し続けた。
マウンテン・ティムを殺害し、ルーシーから「聖人の遺体の脊椎」を奪回する。
ここで、一瞬、ブラックモアほどの男も「聖人の遺体」を我が物としようという迷いを持ってしまう。
ここで「奇跡」が起きている。
ジョニィたちの「遺体」とブラックモアの「遺体」が引かれ合い、数十キロ以上転移するのである。
スタンドの矢にはないこの奇跡についてはまた考察する。
「聖人」の幻影を見て、血迷ったことが原因で、ルーシーを取り逃し、最終的には自分の道を見つけ出したジャイロに敗れ去る。
忠誠の臣として命を賭して尽くすブラックモアの姿は心躍らせるものがある。
と同時に、彼にも何か叶えたかった夢、掴みたかった虹があったのかも知れない。
「聖人」を幻視した際に垣間見えた彼の心も、死の間際に語った「使命」も雨が上がり、嵐がやんで儚く消えてしまった。
出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険
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風雨だけでなく、分子間力を応用して体を結合しているのかも、、、、、、、、、、、、。
返信削除雨を自由に操作したり、もしかしたら、ブラックモアの能力は分子間力を自在に操る能力なのかもしれないな〜とも思っちゃいました。
コメントありがとうございます。うれしいです。
削除分子間力に着目しちゃうところが、僕は大好きです(笑)
確かに、分子間力を操作してスパスパ切れる雨を作り、分子間力を操作して身体を分離させる。
考察としてありですね!