【ジョジョ6部アニメ感想】ストーンオーシャン23話 ジェイル・ハウス・ロック!

第23話 ジェイル・ハウス・ロック!

必要なものは私のスタンドである。
から始まる天国へ行く方法、連載時点で超ワクワクしました!
さぁ、23話の感想に行きましょう。

ジョースターの意志を継承した徐倫

天国へ行く方法はだいぶ時間をかけて考察を続けてますが、まだまだ終わっていません(笑)

連載時はついにDIOの目的が分かるぞっとワクワクしましたが、出てきたのは暗号文のごとき謎っ!
さらにワクワクしました。

さぁ、このブログでも延々と考察してるDIOのノートの文言をここでもさらっとおさらいしてみましょう。



「必要なものは私のスタンドである。」
「ザ・ワールド。我がスタンドの先にあるものこそが人間がさらに進むべき道なのである。」
→これは不死身!不老不死!スタンドパワー!支配してやるぞ人間どもッという頃と同じこと言ってますね。
文章にするときは落ち着いた書き方なんでしょう(笑)

「必要なものは信頼できる友である。彼は欲望をコントロールできる人間でなくてはならない。」
「権力欲や名誉欲、金欲、色欲のない人間で、彼は人の法より神の法を尊ぶ人間でなくではならない。いつかそのような者にこのDIOが出会えるだろうか?」
→これはプッチ神父のことを直接指しているように見えますが、ジョナサン にも当てはまると思うんですよね。
徐倫でも当てはまる気がします。

また、DIOはあのジョナサンと10年近く共にいながら友達にならなかった男なので、友がなんなのか根本的に分かってないでしょう。

友とは自分が死んでいる間に神=自分自身の目的遂行のために動いてくれる人物、ということなんでしょう。

「必要なものは極罪を犯した36名以上の魂である。罪人の魂には強いパワーがあるからである。」
→ブレーキのない悪のエリートが良い、なんてことは切り裂きジャックを部下にしたときにも言っていましたね。
36という数字がどこから出てきたのか不明ですが、数学的には約数の多い数字ですね。

「必要なものは14の言葉である。私自身を忘れないようにこの言葉を私のスタンドそのものに傷として刻みつけておこう。」
→14の言葉そのものの意味はこちらで考察中です。

私自身「を」忘れないように、ということから、一度死ぬうえに、ザ・ワールドも捨て去る以上、記憶を失う可能性が高いとDIOは踏んでいたのでしょう。

その記憶復活の保険としてこの14の言葉を用意しておいたのだと思います。
現代風に言うと、暗号資産を保管するウォレットに別デバイスからアクセスして、復活させるために必要なリカバリーフレーズ、といったところでしょうか。

「必要なものは勇気である。私はスタンドを一度捨て去る勇気を持たなければならない。」
「朽ちて行く私のスタンドは36の罪人の魂を集めて吸収。そこから新しいものを生み出すであろう。」
→レクイエムじゃないですけど、ザ・ワールドを魂の合体で人1人が持つ以上の能力に進化させようとしていますね。

さらに、スタンドを捨ててDIOは一度死ぬつもりのようですが、あの不老不死にまでなったDIOが殊勝に死んで終わりなわけがありません。

生まれた新しいものにどうにかしてDIOの人格を宿らせる気満々でしょう。


「生まれたものは目覚める。信頼できる友が発する14の言葉に知性を示して。友は私を信頼し、私は友となる。」
→先ほどからDIOは一度死ぬつもりと繰り返していますが、DIOのノートの文言にはそんな言葉はありません。
スタンドを捨て去る、新しいものが生まれる、私は友となる、というところからの連想に過ぎません。

が、少なくともザ・ワールドを捨て去り、そのザ・ワールドが新しいものとして生まれ、それが知性を示しながら友と融合する、というのは間違いありません。
そして、DIOが消える気なんてあり得ないでしょうし、ザ・ワールドには私「を」忘れないための14の言葉が刻まれていたわけです。

友の人格を書き換えてDIOとして復活する予定だったのでしょう。

「最後に必要なものは場所である。北緯28度24分、西経80度36分へ行き、次の新月の時を待て。」
→恐らくDIOの描いた本筋はこうでしょう。
準備を整えた状態でザ・ワールドと肉体を分離します。
DIOは恐らく肉体としては死亡するため、以降の計画は友が実行します。
ザ・ワールドは36人の罪人の魂を集めて吸収することで進化し、新しいものに生まれ変わります。

D4Cが別世界の大統領に乗り移るように、新しいものが友に乗り移るようなことをDIOはしようとしていたと思います。
ただ、新しいものには36人もの魂が融合しているため、DIOの人格が進化の果てに正確に残っているかは不明なため、14の言葉という人格を呼び戻すキーワードを設定しておきます。

正しい位置でこれを友に唱えさせ、記憶と能力を解放することで、友を「新たなボディ」として肉体を奪うつもりだったと思われます。
かつてジョナサンの肉体を奪ったように。

友には2つの役割があります。
一つは進化の過程で一度死を通過するため、ボディとして乗っ取るための器としての役割。
もう一つはDIOでなくなることで、ジョースター家との因縁を断ち切るため。

どちらにしろ、DIOの計画は空条承太郎に敗れ去ることで潰えてしまいますが。




さて、冒頭ワンシーンにやたら長文感想してしまいましたが、ジェイル・ハウス・ロック続けます(笑)

新しいものと融合したプッチ神父バイツァ・ダスト発現した吉良吉影のごとく謎の髪型になって登場しました。
ジャンプ連載時、たしかこの次の週でtheニュー神父!なんで、煽り文書かれていたかと思います。

ちょっと謎というか、ここでプッチ神父に星型のアザが表れているんですよね。
このアザはジョースター家の証であってDIOのものではないんですよね。
確かに3部DIOはジョナサンの肉体と融合していたから星型のアザありましたけど、DIOの残滓と融合したプッチ神父になんでアザがあるんでしょうね。

ジョースターの因縁を断つために友と融合したはずなのに。
一時的な残滓みたいなものなんですかね。

さて徐倫ですが、ウルトラセキュリティ懲罰房棟の囚人看守全員死亡もしくは植物になっているという悲惨な状況の参考人として捕まってました。
どう考えても怪しいですからね。

徐倫は暇すぎてへそピアス空けたりしてますが、ここで完全に承太郎の意志、ジョースターの意志を引き継いでいますね。

ミューミューとジェイル・ハウス・ロック登場です。
これだけDISCもあってスタンド使いのいるG.D.st刑務所ですから囚人にもスタンド使いもいるはずです。
それでも脱獄者がいないというのは確かに、脱獄阻止専門のスタンド使いがいると考えるのが道理です。

徐倫は急に場所が移動したかのように自分の監房におることに気づきます。
ジェイル・ハウス・ロックの3つしかものごとを覚えられない逆行性健忘のせいですね。

実際のこの健忘は10分の短期記憶しか記憶できない、みたいなものらしいです。
過去を思い出せないというのは人生の連続性を感じられないような、あ、なんで急にここに?何してたんだっけ?みたいな恐怖を僕は感じてしまいそうです。

アニオリでエルメェスの入院、ウェザーの引きこもりが描かれてますね。
特にエルメェスはFFの死を悼むシーンまで!
情に厚いエルメェスが良いですね。


引き続き、徐倫がミューミューに翻弄されて、目の前にいるのに本体に気づかない、戦えない状態にされ続けてしまいます。

記憶が残らないというのは、何も積み重ねが出来ないで繰り返してしまう賽の河原ですね。
ゴールに向かって前進しているつもりがいたの間にか元通りで、それにも気づかず、段々と気力を失っていく、非常に恐ろしいスタンドです。

でもふと自分も結局そうやって1番人生で大事なことをすぐ忘れて、こうなっているのかもな、とも思って怖いですね。
やはり徐倫のようにただ一つやらねばならないことを身体に縫い付けるくらいの覚悟が大事です。


ジェイル・ハウス・ロックの恐ろしさはこの何も進まないことともう一つあります。
それがエンポリオがはまった死のループです。

この健忘状態になると、自分を追い込んでしまう状況に一度陥ると抜けられない、ということが起きます。
これはミューミューが狙ってるわけでもなんでもなくて、ジェイル・ハウス・ロックの能力が発動している限り誰でもなりうるわけです。

この抜けられないループ状況は、逆行性健忘も合わせて映画メメントって感じですね。

この状況を徐倫とエンポリオはどのように脱するのか、次回に続きます。



出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険

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