ジョジョのスタープラチナは本当に光の速さで時を止めることが出来るのか?/The Theory of Stop The Time.
空条承太郎のスタープラチナは、超光速のスピードになることで時を止める、と単行本で説明されている。
DIOのザ・ワールドとは違う原理で時を止めている、と理解されているが、このスタープラチナのスピードが速いから時を止める、というのは穴があるのでそれを考察していく。
光速は承太郎の時が止まる
そもそも光の速さに近づくことはできない、とか承太郎が光の速さのスピードで思考することは脳の電気信号速度的に無理、とかそういうことは都合よく置いておくことにする。
それっぽく物理的に考察するのが、このブログなのでご勘弁いただきたい。
承太郎が止まった時の世界を極小時間世界として認識し、その世界で行動できるくらいのスピードにスタープラチナを加速することで、入門している。
ただこれは、スタープラチナの記事でも少し述べているが、スタープラチナが光の速度に近づくほど、スタープラチナに流れる時間が遅くなる。
つまり、感覚的にスピードが速くなれば速くなるほど、時を止めたかのように動ける=時を止める、となりそうなのだが、超スピードで光速に近づくほどスタープラチナの時間がゆっくりとなり、結果的にゆっくり動くようになるのである。
最終的に、時が止まるほどの極小時間を光速で動こうとすると、スタープラチナ自身の時がほぼ止まってしまう。
時を止めるのではなく、自分自身が止まってしまうという状態だ。
周りの時を止めたいのに本人が止まるというこの穴の解決方法を考察したところ、一つだけ糸口があった。
これを以下で見ていくことにする。
光と時を超えたとき時は止まる、とは?
まず、JOJO A GOGO!のスタンド解説におけるスタープラチナ ザ・ワールドの項目と、ストーンオーシャンでのスタープラチナの解説をよく見てみる。
前者の解説では、
そのスピードはあまりにも速く、「時」を超えた時、全ての世界の時間が止まる。
後者の解説では、
あまりにスゴイスピードのため、光の速度を超え、全盛期(18歳の時)最大5秒、この世の「時」を止めることができた。
と記載されている。
この2つの記述がスタープラチナが光速を超えることで時を止める、という説の根拠だろう。
では時を超える、光の速度を超える、という表現がされているが、これはどういうことなのか。
速度と時間の関係式があるので、それを表す数式を下記に示す。
\begin{align*}\Delta t'=\sqrt {1-\left(\frac{v}{c}\right)^2}\Delta t\end{align*}
この数式によると、スゴイスピードvのスタープラチナの体感時間Δt'は光速cに近づくほどΔtより小さくなる。
すなわち、スタープラチナの時間が1秒すぎる間にら周りは10秒経っている、というような状態である。
これが相対性理論の一つである。
スタープラチナが光速で動いても時は止められない、というのが数式で示されている。
スピードが速ければ本当に時が止まるのか?
物理的な速度で光の速さに近づくと承太郎の時間が止まってしまった。
次に、物理的な速度ではなく知覚速度が速くなるという方向からアプローチしてみる。
これはスタープラチナの記事と同じアプローチである。
実際、どれぐらい知覚速度が早まれば良いのだろうか?
一つの例であるが、この宇宙で最も速い光と同じ速度で動く物体が止まって見えるほどに極小時間を拡大して知覚できたら、時は止まっていると近似できると言えるだろう。
光速と同じ速度で動く物体Aがあるとする。
光の速度は秒速30万キロメートルである。
つまり、3億分の1秒で1メートル移動する。
承太郎の知覚速度を3億倍に加速すると、この物体Aは秒速1メートルで動いているように見えるはずである。
3億倍の加速ではまだ止まっているとは言い難い。
さらに1000倍加速すると、物体Aは秒速1ミリメートルで動いているように見える。
このさらにら1000倍加速すると、物体Aは秒速1マイクロメートルで動いているように見える。
これくらいでようやくこの世の全てが静止しているように見えるだろう。
結果、承太郎の知覚を300兆倍加速させることになる。
逆に言うと、3.3×10-15乗という超極小時間を知覚する、ということである。
この超極小時間で秒速1メートルで物体Aを掴み取るとする。
このとき、スタープラチナの速度は光速の100万倍の速度、つまり光速を超えることになる。
時間停止するほどの知覚速度は光速を超える。
結果的に、どちらのアプローチでもスタープラチナは光速を超えることになる。
ここで先ほどの数式に戻ると、時が止まっていると感じる速度vは
\begin{align*}v=10^6c\end{align*}
となり、√の中が負になるため、Δt'は虚数となる。
まず速度vが光速cとなった時点で見た目上、スタープラチナは時間から解き放たれて完全に静止する。
そしてその光速を超えた瞬間、時間の流れる方向が虚数方向へ変わるのである。
虚数方向という実時間とは異なる時間方向に承太郎とスタープラチナは動くようになるため、実時間では時が止まる。
結論
DIOのザ・ワールドは時間の流れを堰き止め、そこから外れる能力と解説した。
スタープラチナが速くても相対性理論から自分が止まるのではないか?と考察したが、スタープラチナも光速を超えることで、ザ・ワールドと同じように実時間から外れて虚数時間へと至った。
これにより、実時間とは違う時間軸で動くスタープラチナは、結果的に時を止めている。
これはザ・ワールドとスタープラチナで手段は違えど辿り着くところは同じ、という結論である。
荒木先生天才すぎる。
なお、虚数時間とは何か?であるが、オイラーの公式における位相のような、位置を示すようなものと推測している。
出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険
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時止めだけならこの考察でも良いのですがオーバーヘブンでも同じ事をしてるのでザ・ワールドオーバーヘブンどちらも同じ理屈で同じ現象を起こしてる(似たようなスタンド+ジョースターの血とか承太郎の無茶振りに答える能力だとか)と考える方が無難かと
返信削除コメントありがとうございます。
削除EoHは荒木先生監修のお祭りみたいな感じなので、公式としての考察はちょっと避けました。
スタープラチナ オーバーヘブンの考察できっとやると思いますが、あの世界線の承太郎は確か時止めには目覚めていたなかったと思います。
そうすると、時止め、運命改変に目覚めた承太郎、水を熱湯に変えるスタンドを起動したFF、ウェザー・リポートを発動したエンポリオのように、本体に成長の余地がある場合、能力が成長したり別スタンドを起動させる余地があると思っています。
承太郎の時止め、運命改変に目覚めたのもジョースターの血統でDIOの能力に気づき、そこに自力で到達した、という感じかなと考えています。
荒木先生の人間讃歌からしても超解決ではなく人間が解決する、というのをテーマにしてますし。
承太郎のスタンド能力はアンチDIOというのも好きなんですけどね。