ラット/Ratt
ラット
本体名:虫喰い&虫喰いでない
破壊力:B
スピード:C
射程距離:D
持続力:B
精密動作性:E
成長性:C
音石明から「弓と矢」に刺されて発現したスタンド。
本体は耳が虫喰いされたように欠けたネズミと、特徴のないネズミ。
それぞれが同じラットのスタンドを持つ。
元ネタはメタルバンドのラット(Ratt)から。
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能力は「肉体もスタンドも溶かすスタンド毒を持つ針を飛ばす固定砲台」。
肉をドロドロにしてしまう毒針を長距離射撃する、メカメカしい能力顕現型スタンド。
本体とスタンド像との射程距離はDであるが、射撃の距離はかなり広い。
スタンド像自体に格闘能力はない。
三脚で足元を完全に固定し、反転することでロングバレルの銃身を標的に向ける。
単眼は本体が標的を狙うスコープの役割を担う。
数発連射も可能なスタンド針は「ナワバリにいるもの全てを排除か食糧にする」という行きすぎた本能がそのまま攻撃として発現している。
このため、スタンド針に刺されると肉がドロドロに溶けて行動が阻害される。
数発も食らえば全身に毒が周り、身動きが取れなくなり、煮こごりの塊のようになる。
そのうえ、溶かす程度を制御できるのか、死なない程度にドロドロにして、長期的に使える食糧としている。
同族すらも殺し、人間を罠にかけるほどの知能とスタンドを得たネズミは非常に脅威となるだろう。
また、本来なら精神を鋳型とするスタンドは個人によって千差万別であるが、この2匹に関してはスタンドの外見も同じ型であった。
殺意溢れる注射銃
能力の本質は「生命エネルギーも溶解する強酸性溶液を込めた注射弾の射出」。
ラットは固定砲台として発現させ、標的を定めて遠距離から射撃する
ラットの注射弾の中身は未知の強酸性液体となっている。
フライパン程度の金属板なら瞬時に溶かすほどの強酸性を示し、肉体も手のひら程度なら1発でグズグズに溶かしてしまう。
少量で甚大な被害をもたらすところから、濃塩酸や濃硝酸以上の威力を持つと思われる。
さらにこの強酸性液体は未知の作用により「生命エネルギー」も溶かしてしまう。
このため、作中では注射弾を調べようとスタープラチナに触れさせた空条承太郎はスタンドごと手を溶かされた。
麻酔銃のように空気圧で射出しているのか、スタンドエネルギーを火薬代わりにしているのか不明であるが、ラットは数発なら連射も可能。
ただし、スタンド自体が車輪などのない固定砲台であるため、移動しながらの射撃はできない。
ラットの脚部を固定し、射撃モードに移ると、スコープから拡大した標的と照準マークが見える。
ここを本体のネズミが見ながらターゲットし、狙撃する。
強酸による溶解はクレイジー・ダイヤモンドで治すことは可能である。
しかし、本体のネズミは小さくすばしっこいため見つけるのが非常に困難。
同じタイプどころか同一スタンドの謎
音石明の実験によってスタンド使いとして目覚めたネズミ。
このネズミは二体おり、耳に虫食いのように穴が開いている方を空条承太郎は「虫食い」と呼ぶことに決めた。
が、作中で呼ばれることもなかった。
もう一体は耳に特徴もないため、単にネズミと呼ばれていたが後年、ファンから「虫食いでない」、と呼ばれ始めたようだ。
この虫食いと虫食いでないは矢に刺されたことで「知性」を取り込んだためか、ネズミとしての本能をより凶暴にしたような知能を持ってしまった。
同族を根絶やしにして縄張りを広げ、殺す必要のない人間や生物まで皆殺しにする自分勝手な存在となった虫食い&虫食いでない。
スタンド使いの素質は遺伝するし、血統の近いものはスタンド使いとしての覚醒に引っ張られて自身も覚醒することが分かっている。
これはスタンドウイルスに対する精神の抵抗力、生命力の強さが親子や血統で高いものがあるためだろう。
そして、ハーミットパープルの考察でも記述したが、「知性」の世界では相似であるほど影響力が大きい。
このことから、スタンドは近い血統であるほど、精神が似ているほど似てくるものと思われる。
虫食いと虫食いでないは外見もスタンド能力も全て同一である。
動物だから精神が似ているとしてもこれは異例。
ただ、ネズミは場合によっては近親交配で増えることもあり、遺伝的にほぼ同一の個体であったのかもしれない。
動物の精神が機械的というのは矛盾したように見えるが、これにも一つ考察がある。
それは、本能のままに生き続ける動物が人間から見ると機械のように見えてしまう。
だから、人間から動物のスタンドを見るとロボットのような外見に見える、
という考察である。
これは中々に一理あるように思えるが、どうだろうか。
なんにしろ、ネズミのスタンドで完全に機械の砲台を出してくるところが荒木先生のしびれるセンスである。
出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険
2019/12/25投稿
2025/02/19修正
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