【スタンド考察】ジョニィのタスクACT3を解説! ジョジョ7部 スティール・ボール・ラン
タスクACT3/Tusk ACT3
破壊力:D
スピード:D
射程距離:D
持続力:D
精密動作性:C
成長性:A
タスクACT3 (Tusk ACT3)
本体名:ジョニィ・ジョースター (Johnney Joestar)
破壊力:D
スピード:D
射程距離:D
持続力:D
精密動作性:C
成長性:A
ジョジョ第7部スティール・ボール・ランの主人公、ジョニィ・ジョースターのスタンド。
ジョニィが「黄金の回転」を自らに打ち込むことで、タスクACT2が進化した姿である。
スタンド名の元ネタはイングランドのロックバンド、フリートウッド・マック(Fleetwood Mac)のアルバムのタスク(Tusk)から。
本体名の元ネタはアメリカのギタリスト、チャック・ベリー(Chuck Berry)の楽曲、ジョニー・B.グッド(Johnny B. Goode)から。
穴と穴をつなげて移動させる能力
能力は「爪弾の弾痕と、自身の肉体に撃ち込んだ弾痕を空間跳躍してつなげることで射程を拡張」。
ジョニィが迷うことを止め、「漆黒の意志」を選んででも突き進むことを決めたことで更なるステージへと昇ったタスクの姿。
スタンド像はロボットめいた不気味な人型で、小さな足が生えている。
タスクACT2の黄金の回転の弾痕がある状態で、自身の肉体に黄金の回転の爪弾を撃ち込むことで発動する。
黄金の回転を撃ち込まれたジョニィの肉体は、回転する弾痕の「穴」に巻き込まれるようにして吸い込まれる。
そして、この吸い込まれた肉体はすでに別で撃ち込んである黄金の回転の弾痕から出すことが出来る。
つまり、黄金の回転の弾痕はそれ単体で、10数秒間動き回ることが出来るが、そこからジョニィが腕を出すことで単純に射程距離を伸ばし、射角を広げることが出来る。
作中においても、シビル・ウォーのゾンビに身体を押さえつけられたジョニィだが、穴を移動することで手だけを移動し、隠れる敵本体を的確に見つけ出して射撃している。
1人で十字射撃も可能だろう。
なお、この手など身体の一部を移動させる行動は、遠隔操作型のスタンドを飛ばしているのと同じ扱いらしく、ジョニィは身体の一部を移動させた先も知覚している。
回転を回転させて無限小世界へ
真の能力は「黄金の回転による、自身の肉体へのスタンドエネルギー付与」。
タスクACT3はジョニィ・ジョースターのスタンド能力の到達点である。
ACT1では爪を身体拡張型スタンドとして分離し、回転の技術で射出する。
ACT2では爪弾を黄金回転させる。
ACT3では本体自身を黄金回転させる。
ジョニィはこれ以上ないところまで回転による進化をさせていると言える。
タスクACT3は、もう迷うことを止め、より正確な黄金長方形の回転を実現することで発動する。
この回転はタスクACT2の黄金の回転よりもさらに高い精度で無限に回転している。
黄金長方形の回転は一種のフラクタル構造であるため、無限に続く。
正確に軌跡を描けば、この回転は理論上無限に続けることが出来る。
さらにタスクACT3は渦巻く回転の中にさらに回転をさせているように見える。
無限の回転をさらに回転させる、無限小の点のさらに無限小は観測できないほど小さな「点」に辿り着く。
そのミクロの世界は量子の法則が支配する世界である。
この量子レベルまでの無限小化によって、この回転に巻き込まれた物質は存在の位置が確率的に変動し、余剰次元を通過して量子テレポートしてしまう。
素粒子レベルの小さな存在だけが通過できる余剰次元へと飛んで移動し、また反対側の通常次元へとテレポートする。
量子テレポート先はもう一つの「無限の穴」にして、原因と結果の因果律が混じる混沌の「特異点」。
すでに爪弾で穿たれた回転の穴へとテレポートする。
恐らく特異点としてのあいまいさが、テレポート先としてつながりやすいのだろう。
進化するたびに動く次元を拡張してきたタスクだが、ACT3では第4次元以降とされ、極小世界にある余剰次元へと拡張している。
このつながった穴と穴であるが、通常の物質が巻き込まれると高速回転するドリルに突っ込んだようにズタズタになってしまう。
作中でもアクセル・ROや聖人の遺体は穴で切り裂かれてしまっている。
では、なぜジョニィは肉体を回転の穴に通しても無傷で反対側に出ることが出来るのか?
これはジョニィ以外に無傷で通っている存在がいることから推察できる。
無限の穴を通れる存在、それはスタンドである。
タスクの先の姿が穴を通ってDioを攻撃しようとするシーンが作中にあることから、スタンドはこの回転のドリルの影響は受けないことがわかる。
また、アクセル・ROの右腕だけが穴を通ってジョニィ側に飛び出ていることから、肉体は通れないのではないことも分かる。
つまり、無防備に正確に黄金長方形の回転に巻き込まれれば物質ごと無限小に縮小して転位するのだろう。
正確に回転に乗れないと傷ついてしまう。
スタンドはエネルギーのため、渦に巻き込まれる水のようにスムーズに回転するから、穴を無傷で通過できる。
以上から、ジョニィが無傷で穴を通れる理由は自分を撃つことで肉体全てをスタンド化していると思われる。
元々ジョニィのタスクは肉体拡張型のスタンド。
爪だけがスタンドとなっていたが、自分自身に黄金の回転を与えることで全身をスタンドエネルギー化している。
その結果、遠隔操作型のスタンドのように指だけを穴から出しても外界の様子を感知できるようになっている。
さらに、結構ダメージが大きいレベルで身体をバラバラにされているが、穴に巻き込んで肉体を結合してダメージを緩和している。
これも肉体のスタンド化の影響だろう。
迷うなら撃つな、だ。だがもう迷いはない
ジョニィはタスクACT2を獲得しながらも、未だ人生で追いついてくるマイナスに囚われていた。
そして、その過去のトラウマをえぐるスタンド、シビル・ウォー戦において、置いてきた過去と対峙せざるを得なくなる。
その過去を撃てないジョニィに対して聖人の幻影が
「迷ったら撃つのをやめなさい」
と語りかける。
聖人の遺体が頭部と左眼球を除いて、同じ場所にそろったことが原因か、これまでよりもはっきりと幻影が現れている。
ジョニィはこの幻影をイエス様なのではないか、と推測しており、読者には薄々そうだろうと思われていたことがここで初めて明記されたと言える。
さて、この聖人の幻影がジョニィに名指しで伝える「迷ったなら撃つのをやめなさい」という言葉はどういう意味があったのだろうか?
撃つのをやめるからこそ、新たな道が開け、成長すると語りかけているが、ジョニィは迷うのをやめて自分を撃つことでタスクACT3にスタンドを進化させている。
つまり、成長とはスタンド能力の成長ではなく心の成長、みたいな話だったと思われる。
作中でもACT3に進化後も撃つのをやめなさいと幻影が語りかけていることからも、スタンド能力と関係がないことを補強している。
シビル・ウォーの能力からしても、アクセル・ROを撃っても倒せないので、そのアドバイスとも取れるが、それよりは過去に囚われているジョニィの心の成長を聖人の遺体は伝えたかっただろう。
なぜジョニィにだけそんなアドバイスをしてくれているのかは不明だが。
結局、撃つことを決めて「漆黒の意思」で心を燃やしたジョニィは過去との決別、心の成長を最終バトルとジャイロとの別れまで持ち越すことになる。
出典:荒木飛呂彦原作 集英社出版 ジョジョの奇妙な冒険
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